【十字架上のキリストへの祈り】
私の好きな祈りを引用します。
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【十字架上のキリストへの祈り】
主よ 私があなたを愛するのは
あなたが天国を約束されたからではありません。
あなたにそむかないのは
地獄が恐ろしいからではありません。
主よ 私をひきつけるのは
あなたご自身です。
私の心を揺り動かすのは
十字架につけられ、侮辱をお受けになったあなたのお姿です。
あなたの傷ついたお体です。
あなたの受けられた辱めと死です。
そうです。主よ。
あなたの愛が私を揺り動かすのです。
ですから たとえ天国がなくても
主よ 私はあなたを愛します。
たとえ地獄がなくても
私はあなたを怖れます。
あなたが何もくださらなくても
私はあなたを愛します。
望みが何も叶わなくても
私の愛は変わることはありません。
(フランシスコ・ザビエル)
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ザビエルの祈りと伝えられるこの祈りの言葉に、キリスト教の精髄が表明されていると思います。
天国や地獄があってもなくても、イエス・キリストの愛を感じ、イエス・キリストを愛する。報酬など何も望んでいない、ただキリストを愛する。
これこそが信仰の精髄でしょう。
「死んでから天国に行きたいのです。地獄に行きたくありません。だからイエス様を信じます」みたいなクリスチャンが、今も、何と多いことか。
それって、
「天国に行きたいのです。地獄には行きたくありません。だから免罪符を買います」というのと、何が違うのですか?
(伊藤一滴)
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