「のだめカンタービレ」が愛しい
1月24日、25日、26日と、悪天候が続いています。
特に25日は、寒かったですね。山里は氷点下10度以下、ふもとに下りても氷点下8度くらいでした。
このところ「のだめカンタービレ」にハマってまして、原作のマンガ(旧版、全25巻)を一気に読んで、アニメ版を見て、ドラマ版を見てます。舞台を韓国に置き換えた韓国ドラマの「ネイルカンタービレ」(日本語字幕付き)というのもあるそうなんで、日本版を見終えたらそっちも見てみようと思います。
御存知ない方のため、「マンガペディア」の「のだめカンタービレ」から引用します。
(引用開始)
自由奔放な野田恵と完璧主義者の千秋真一という、才能溢れる二人の若き音楽家の恋模様と、クラシックへの情熱を描いた音楽コメディ漫画。二人は、お互いの才能に惹かれあいながら切磋琢磨していき、様々な人物との出会いや経験を経て、それぞれが成長していくクラシック音楽をテーマとした漫画。世界に出るきっかけを得る「日本編」と指揮者として活躍しはじめる千秋真一の側でのだめがピアノと必死に向き合う「パリ編」の二部構成となっている。第28回講談社漫画賞少女部門受賞。作者二ノ宮知子の代表作。
(引用終了)
それにしても、こんな山の中にいてもアニメ版やドラマ版が購入できる時代ですから、インターネットってすごい。
太木カズヨの「バラとプルトニウム」とか、けっこう笑いました。1975年から連載が始まり2000年代になっても続いているマンガだそうで、すごいですね。「ガラスの仮面」のような長期連載です。「バラとプルトニウム」の版元の講談出版って、講談社の子会社? なんだか放射性物質みたいなマークですが。
「プリごろ太」、これも傑作です。プリごろ太のアニメはフランス語吹き替え版もあって、フランス国内でも見られるとか(「のだめ」の中での話です)。これ、ドラえもんのオマージュでしょうか。映像版だとプリごろ太のテーマ(プリごろ太マーチ)まであって、これもけっこう笑えます。やはり、ドラえもんを意識してますね。
スーパーマーケットの店名が「スーパーひとしくん」。ひとしくん人形でお馴染みのあれ?
居酒屋「うつぼ八」。うつぼねぇ。つぼじゃなくて。
ゲームセンターにある「太鼓の名人」。名人なんだ。
北海道の銘菓「白い愛人」。愛人て、ぶっ。
なんか、ストーリーと関係のないところで爆笑しちゃいました。もちろん、ストーリーでも大爆笑。
紙のマンガでは「太鼓の名人」だったのに、アニメ化されたら「太鼓の達人」になってました。バンダイナムコから実名を出すよう頼まれたのかな? しかも太鼓の達人には「プリごろ太マーチ」もあるそうで、まさに、嘘から出た実(まこと)、瓢箪から駒。
「うつぼ八」が映像作品に出てこないのは、許可が取れなかった?
銘菓「白い愛人」がドラマ版に堂々と出てくるんですが、こっちは本家が認めたんでしょう。パッケージの意匠も色違いだけどすごく似てるし。これが話題になって本家の銘菓も売れた?
映像作品ではピアノは全部ヤマハですね。ヨーロッパで使われているのもヤマハ。不自然なくらいヤマハだけですが、ヤマハが協力してくれたんで、他社の製品は使えなかったんでしょう。
あんな音大生はいないとか、あんな音楽教師や音楽家はいないとか、まあ、ムキにならずに楽しみましょう。もともと、ギャグをちりばめたラブコメなんですから。
それこそ「天才バカボン」や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を読んで、あんな警察官は現実にいないと怒ってもしょうがないのと同じです。ギャグなんですから。
それと、暴力もセクハラも喫煙や泥酔のシーンもけっこうありますね。20年以上前にスタートしてるんで、当時の雰囲気なんでしょう。
あの状況で、そういう発言や行動をするかなって思える箇所も多々ありますが、まあ、ギャグ満載のラブコメですから。
紙のマンガ本からは音は出ませんが、アニメやドラマだとちゃんと音楽が流れます。物語の中で間違う箇所や楽譜通りでない演奏箇所も。(それが楽譜の通りかどうか、私には判別できませんでしたけど。)
映像作品で使われた音楽の監修はきちんとやっているらしいです。多数のプロが協力してますし、スポンサーがヤマハですし。
ネタバレになるといけないんで詳しくは書きませんが、「きょうの料理」のテーマ曲も傑作でした。紙のマンガでは、私はその意味が全くわかりませんでした(あれでわかったら音楽の達人)! アニメ版のその箇所の音声で、ああこういうことだったのかと思い、それからしばらく「きょうの料理」のテーマ曲が私の頭の中で流れてました。アニメやドラマでは、それほど音楽に詳しくない視聴者でもわかるようにはっきり演奏して、わかりやすくしたようですけど。
ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」って、音楽についてあまり詳しくない私は「のだめ」で初めて知りました。作者はこの曲をよく知っていたんでしょうか。それとも、音楽のブレインが作者に意見したんでしょうか。すごい。
(伊藤一滴)
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