犯罪者を厳罰に処すことに意味があるのか
妻から勧められてネットのこの記事を読み、考えました。
上田死刑囚が突き落とされた残酷な“女の人生” 面会では「女に生まれなきゃ、お母さんになれなかった」
https://dot.asahi.com/dot/2023011800025.html
北原みのり氏の記事で、食べ物を喉に詰まらせて死亡したという上田美由紀死刑囚について書いてあります。
よく、上田美由紀死刑囚は木嶋佳苗死刑囚と似ていると言われるのですが、全然違うといいます。
重大な罪を犯した犯罪者の中には、その人の生まれつきの脳の機能や、育った家庭環境やこれまでの生活環境、その時点で置かれていた状況等によって犯罪に走った人がかなりいるのでしょう。もしかすると、ほとんどが、本人の落ち度とは言えない原因があって犯罪に走ってしまったのかもしれません。
そう考えると、犯罪者を厳罰に処すことに、どれほどの意味があるのかと思うのです。
犯罪者に甘いとか、被害者のことを考えていないとか言われそうですが、本当に必要なのは処罰よりも犯罪者の保護や心のケアではないのでしょうか。もちろん、犯罪被害者や被害者の家族への手厚い配慮は当然必要だと思いますし、それはそれで、また別の話です。
死刑を含む厳罰が存在するのは、単に、犯罪者を処罰すべきだという社会の感情に応えるためではないのでしょうか。処罰感情に応えることが、本当に、被害者を含む社会のためになっているのでしょうか。
疑問がどんどん湧きました。
(伊藤一滴)
コメント