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教皇か、法王か、そして敬称は?

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私に「教皇フランシスコの十字架」をプレゼントしてくれたのはA君という人で、A君は代々続くカトリック信者の家の出身でカトリックのことに詳しいので、お礼の電話のついでにいくつか聞いてみました。


私:世間では「ローマ法王」と言ったり「ローマ教皇」と言ったりしてるけど、カトリック教会ではどうなの?

A:日本のカトリック教会は今は「教皇」で統一しているけど、以前は「教皇」と「法王」が混在していたみたいだね。ヨハネ・パウロ二世が来日されたときから「教皇」で統一するようになったって聞いてる。最近になって日本政府も一般のマスコミも「教皇」で統一するようになったね。

私:そうか。ちょっと前まで外務省が「法王」って書くのに、文部省検定済の世界史教科書が「教皇」になってたりして、公的な記述が食い違って、どっちなのかと思ってたよ。ところで、教皇を呼ぶときの敬称は、聖下? 台下? 猊下? 何がいいの?

A:そんなの、今の教会では、どれも使ってないよ。

私:でも、教皇聖下とか教皇台下とか、書いてあるのを見たことがあるんだけど。

A:そんな書き方をするのはカトリックの人じゃないんじゃないの。それとも戦前の教育を受けた人かな。

私:じゃあ、どうお呼びしたらいいんだろう?

A:教会では「教皇様」とか「パパ様」とか言うのが普通だよ。それと、マスコミは「フランシスコ教皇」なんて言ってるけど、名前で呼ぶときは「教皇フランシスコ」って、教皇を前につけるのが普通。

私:そうなんだ。どうもありがとう。


(伊藤一滴)

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