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アメリカの大統領選挙の結果を聞いて

前回、私はこう書きました。

「その後、私は現実を見ました。民主主義の社会に生きる国民が、時の勢いに乗って、やがて自分たち国民の自由を奪うような人に政権を委ねてしまうこと。また、一部の地域や一部の人たちに負担が集中するような政策を数の力で決めてしまうこと。それが、「選挙で選ばれたのだから」、「多数決で決まったのだから」となる現実を。」

昨日(11月9日)アメリカの大統領選挙でトランプ候補が当選したというニュースを聞きながら、私は、まさにこの通りの民主主義の限界(あるいは本質的欠陥)を感じました。

平等の実現や諸民族の宥和には長い時間がかかりますが、重ねてきた努力を破壊するのは一瞬です。終焉に向かう世界の資本主義の秩序が、もがきながら、破綻を加速させているように思えます。おそらく、その後に来るのは長い混沌の時代なのでしょう。資本主義体制崩壊後の世界が、次の秩序を構築するのにいったい何百年かかるのか、私にもわかりません。

でも、私は最期まで上を見上げて生きていくつもりです。「明日世の終わりが来ようと今日はりんごの木を植える」という思いで。

(伊藤一滴)

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