与党圧勝?
7月10日の参院選で与党は圧勝したとされていますが、本当にそうでしょうか。
数の上では、一見、与党の勝利のように見えます。でも、沖縄と福島という肝心な場所で、現職の大臣が落選しています。自公政権の沖縄対策・福島対策は支持されていない、ということです。
東北・北海道をみれば、東北6県の当選者は、与党1名、野党5名。北海道では、与党1名、野党2名。与党の大敗です。
これを将棋に例えれば、与党の「歩」は増えたが「飛車」と「角」は失ったようなものです。いや、「飛車」と「角」どころか、「金」も「銀」も失った裸の王様を「歩」が取り巻いているような感じさえします。
戦いはこれからです。
さて、どうして安倍政権が支持されるのでしょう。どうも、タカ派の安倍カラーを積極的に支持する人はそう多くないようです。国民の多くは、アベノミクスによる経済発展など信じていないし、1千兆円を超える借金を抱えた我が国が、そう遠くない未来に経済破綻するのではないかと思っているようです。
「安倍政権は沈みゆく船だと多くの人は気づいている、でも、他に乗り換える船がない」という声を聞きました。野党は、安倍政権へのブレーキは主張したけれど、他の船を示せなかった、ということでしょう。
「経済発展」はもう限界です。日本だけでなく、世界の資本主義は、いよいよ歴史的終焉が近づいてきたように思えます。誰が舵を取っても難しい航海となるでしょう。
私が生きている間に、資本主義崩壊の後の世界を見ることになるかもしれません。混乱もするでしょう。まあ、私が生きていればの話ですが。
どんな時代に進もうが、私は最期の日まで希望を信じて生きていこうと思っています。
「明日世の終わりが来ようとも、今日はりんごの木を植える」ですよ。
(伊藤一滴)
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