賢い投票
以下は識者らが指摘していることであり、私が思いついたことではありませんが、有権者には一票を無駄にすることなく「賢い投票」をしていただきたいので、書いておきます。
現行の小選挙区制は大政党に有利で小政党に不利な制度です。この制度は有権者の意思を正しく反映しません。批判票は分散して死票になり、かなり批判されても大政党が勝利することがあります。強い者がますます強くなり批判する側の声が反映されない制度です。
この制度の下では、一番ふさわしいと思う候補者でも当選の可能性が低ければ投票しては駄目なのです。その人が落選し、死票になる可能性が高いからです。その死票に込められた批判は、当選した側の政策にはまず反映されません。
当選しそうな候補者の中から、よりましな方に投票する。こうすれば、特定の大政党が圧勝するのを避けられます。
自分が入れた候補者が落選したらその一票は死票です。自分の考えと合わない点が多少あっても、当選しそうな人たちの中から、あの候補者に比べたらこっちの方がまだましだという人を選んだほうがいいのです。私たちは小選挙区制という不公平な制度の下にいます。自分の一票をゼロにするくらいなら、その方がいいのです。
それが、賢い投票です。
(伊藤一滴)
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