政権の暴走が止まらない
民主国家のはずの今の日本で、政権の暴走が止まりません。総理大臣はじめ政権幹部らは聞く耳を持たないようですし、国民は、暴走を止められなくなりました。連立を組む政党は、歯止めどころか、単なるガス抜きで、結果的にはツユ払い、暴走の仲間にさえ見えます。国民が選んだ国会議員たちですから、現在の政権をつくったのは国民だ、と言えます。国民は何を望んだのでしょう。多くの指摘にあるように、長期的未来より目先の利益を選び、丁寧な話し合いを重ねる「決められない政治」より、独断ですぐ決めてくれる「決められる政治」を選んだのでしょう。エーリッヒ・フロムの名著『自由からの逃走』の繰り返しではありませんか。「こんなことになるとは思わなかった」という声が聞こえてきそうですが、第二次大戦直後の日本人やドイツ人もそう思ったことでしょう。
現政権は歴史に名を残すだろうと思います。そして、おそらく、後の歴史から裁かれる日が来るでしょう。
(伊藤一滴)
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