ロケットストーブの試作
ロケットストーブというものがあることを最近知りました。少ない焚き木でよく燃える薪ストーブの一種です。小型のものはコンロにもなります。
出遭いはこうです。
山里の古民家に転居してからずっと、自作の薪ストーブを使ってきました。鉄骨建築の廃材・端材をもらってきて組み立てたもので、8年目ですが、びくともせずに快調に燃えています。
ただ、仕組みが単純で二次燃焼機能もなく、そのため煙突から出る煙も多く、せっかくの燃える成分の一部が煙やススになってしまうという難点もありました。それに煙突の掃除もやっかいでした。
自作の薪ストーブは鉄骨廃材を組み立てた資源の有効活用で愛着もありましたが、今年、燃焼効率の良い既製品の薪ストーブに買い換えようと思っていました。
カタログを取り寄せてながめたり、街に出たときに薪ストーブの販売店で実物を見せてもらったりしていました。ほんとうに買うつもりで、お金まで用意していました。
しかし、ネットで見ると薪ストーブについては様々な意見があり、良いとされる製品は非常に高価だったり、定期的に触媒を交換する必要があったり、また、触媒が不要でもかなり薪の消費量が多い製品もあるようで、決定版が見当たらずにいました。
「無煙薪ストーブ」と称するものもありますが、現実には完全無煙はありえないそうで、無煙という言葉を信じて裏切られたという使用者の不満も載っていました。
薪ストーブのことで迷いながら、いわゆるネットサーフィンをしていたら、ロケットストーブに出遭ったのです。
ロケットストーブ!
これは凄い!
売り物ではなくて(中には売っている人もいますが)、ほとんどが自作です。
仕組みも単純で、基本的には、L字型の筒(丸でも角でもよい)を断熱し、中で火を焚くものです。この筒が火を吸って、上からロケットのように吹き上げ、とてもよく燃えるのです。燃焼効率がよく、少ない焚き木で強い火力です。うまく燃えれば煙はほとんど出ません。
特定メーカーの特許製品ではありません。
いろいろな人が試行錯誤して作り、その結果を公表しています。
(詳しくは「ロケットストーブ 検索」)
私も真似をして、試作品を作ってみました(写真)。
本当に、少ない焚き木でよく燃えてびっくりです。(続く)
(一滴)
コメント