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脱穀とその後

ごぶさたしています。
脱穀のあと、収穫した米の運搬、モミすり、ワラの片づけ、農機具の洗浄と収納、そして冬支度と、大忙しだったもので・・・・。

10月末に、脱穀をしました。
ハーベスタ(自走式脱穀機)なんて、使ったことがないのはもちろん、買ったときに初めて見た機械で、中古品を見に行くまで見たことすらなかったのです。もしかすると、通りがかりにどこかで見たこともあったのかもしれませんが、それがハーベスタだと意識して見たことはありませんでした。

またも農機具屋のKさんにお願いして田んぼに来てもらいました。Kさんだって私にいきなり大至急の仕事をさせたりするから、おあいこです。

ハーベスタは軽トラの荷台にぎりぎり載る大きさなので、ブリッジをかけて軽トラに載せ、田んぼに運んで降ろしました。Kさんの到着を待ってハーベスタのエンジン始動。わりと新しい機種で、セルモーターがついていて始動は楽です。
定評あるヤンマーディーゼルは、粘り強いエンジンですが音も大きいです。エンジンをかけるともう、話もよく聞こえません。大声を出してKさんと話をしながら回転数を合わせました。

稲杭の稲を少しずつ外して機械に入れ、稲をこいてみました。調子いいです。とにかく速いです。あんまり速くて、稲束を入れる人間の方が忙しいです。モミだけが取り除かれて、わらが出てきます。細かいゴミは吹き飛ばされていきます。
モミはセットしてある「ハーベスタ袋」にどんどん入っていって、一杯になるとブザーが鳴ります。ディーゼルエンジンの音と稲こきのドラムがうなりをあげる音の中でも聞こえるブザーですから、ものすごいブザーです。田んぼだからいいけれど、もし住宅地でハーベスタを使ったりしたら、騒音公害だと苦情がきそうです。

一つの稲杭が終わると次の稲杭に進みます。わらはどんどん吐き出され、モミもどんどん出てきます。
速いですから、袋が一杯になると次の袋にすぐ切り替え、それもすぐ一杯になるような感じで、けっこう疲れます。

そのうち妻が子どもたちと田んぼに来てくれて手伝ってくれたので、だいぶはかどりました。一杯になった袋はひとまずわら束の上に置いて、次に進みました。

1袋30キロ弱くらいでしょうか。30袋ありました。だから、目分量ですが、全部で900キロ弱。もみがらの重量が30パーセントとして、玄米にすれば約600キロ、玄米10俵というところです。

今年も真壁さんのモミすり機をお借りすることにしたので、ハーベスタ袋は数回にわけて軽トラで真壁さんの農作業小屋に運びました。

モミすりは機械まかせなんで、そう難しい作業ではありませんが、問題は使えるようにするための機械のセットと後片付けです。
真壁さんは高齢でしかも足が不自由なのですが、立ち会ってくれました。機械のセットは私がやり、モミすり機にモミを入れる作業は妻と子どもたちにやってもらいました。
妻と小学5年の長男が特にがんばってくれました。保育園児の娘も米袋を持って来てくれたりしました。小3の次男は、まあ、しょうがないです。じゃまをしなかっただけでも助かりました。

モミすり後の米は自動的に米選機(べいせんき)に送られます。米選機は、その名のとおり米を選別し、欠けた米や粒の小さい米をはじく機械です。
農作物は何であれ規格外品がでます。一般にはあまり知られていませんが、米も、1割かそれ以上の規格外がでます。「くず米」と呼ばれ、飼料などに使われるらしいです。

お米として売ることができないという意味で「くず米」と呼ばれますが、もちろん食べられます。並みの米に2割くらい混ぜてもほとんどわかりません。試しに5割混ぜたら食感が少し違ってきましたが、それでも味は悪くなかったです。この「くず米」は、30キロ当たり千円弱で売買されているらしいですが、私は売ったりせず、2~3割混ぜて家で食べてます。だって、もったいないし、おいしいですから。

田んぼのことは、また、折をみて書きます。(伊藤)

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