不妊治療、臓器移植
例の『ブラックジャックによろしく』を読んで思ったことの1つです。
不妊治療、臓器移植などに限ったことではありませんが、技術的に出来なかった時代は、誰も出来なかったわけだから、そもそも、その技術の是非を問うという問題はなかったのです。
技術がなかった頃はよかったなんて言いません。ただ、「技術的に可能かも」となると、人は迷います。まず、やるかどうかで悩み、やってうまくいけばともかく、うまくいかなかった人はさらに悩み、傷つくのです。
また、やらない選択をした人は、「なぜしないのか」と責められたりするわけで、「当事者でもないあんたに何がわかるのか」と思っても、言えないのです。
やることを選んでも、やらないことを選んでも、どっちみち悩み、どっちみち誰かから何か言われます。
私も、こうした問題への答えを持っていません。
技術の進歩というのは、ある面、罪つくりです。(伊藤)
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