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運動会で思ったこと

先日、ふもとの小学校の運動会がありました。小3と小1の、うちの長男・次男が出場し、私もPTAの役員もしていて、運動会の手伝いと応援に行ってきました。
全校児童が80人と少しの小さな小学校で、児童数よりお客さんの方が多いです。田舎ですから、観客は持参したテントやパラソルを広げ、簡易テーブルを置いたりシートを敷いたりして、家族ぐるみで応援です。親戚が山形市や仙台市から来てくれたという家族もあって、なんか、すごいです。
たいてい、お昼ごはんを重箱に入れ、飲み物も持って来ていて、田舎の運動会は昔の運動会のようです。

競技も白熱で、小学校の運動会でここまでやるのかと思うくらい、熱気があって、迫力満点です。うちの子たちも真剣そのもので、長男は綱引きで負けたときなど泣いて悔しがっていました。児童も観客も、みんなで気分を盛り上げていくような雰囲気があります。

お昼は、うちも、家族でシートを広げ、妻が持って来てくれた重箱のお昼ご飯を食べました。妻と私、小3と小1の男の子、1歳9ヶ月を過ぎた娘の5人、それにまわりの人たちも会話に加わって、わいわい、がやがやと、お昼ご飯です。田舎暮らしのほんの一コマですけれど、何だか、妙に、幸せを感じました。そして、できるなら、平穏な時代がずっと続いてほしいと思いました。

つつましく生きたほうが、幸せだと思うのに、なぜ人は豊かさを求めるのでしょう。変化などしなくていいのに、なぜめまぐるしい変化の中にいるのでしょう。豊かさの追求も止まらない変化も、幸せをもたらすどころか、人を過度に忙しくして、ばらばらにして、追い詰めていく現実を、私はこれまでずいぶん見てきました。

田舎暮らしを始めてから、私も妻も、気分がかなり楽になりました。
豊か過ぎなくていいのです。毎年同じように季節がめぐる中で、毎年同じように暮していけたら、それでいいのに、と思うのです。

見上げれば、はためく万国旗の上に、秋の青空が広がっていました。私が子どもの頃と何も変わらない、ありふれた田舎の青空が。(伊藤)

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