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6月の山里

ご無沙汰してました。
やっと、地方も、多少は景気が回復してきたようで、このところ忙しい日が続いていました。
と言っても、個人の小規模な建築が主で、公共工事や企業の大きな工事はほとんどありません。
まあ、私のような小さな建築屋はそれでもいいんですが、多くの従業員をかかえる建設会社さんや土木屋さんたちは大変みたいです。
例の「耐震偽装」とされる構造計算書の偽造事件が発覚してから、確認申請の審査が厳しくなった感じがします。特に、構造計算書のチェックが念入りになりました。まじめにやっている私としては歓迎すべきことですが、意匠事務所も構造設計者も、やることが多くて時間がかかります。それでますます忙しいという状態です。

さて、
山里も、日中は暑いくらいになってきました。
ひと雨ごとに緑が濃くなります。
日曜日、子どもたちと畑に豆を蒔きました。この辺りでは、大豆(だいず)や小豆(あずき)は6月10日頃が蒔きどきです。約1尺おきに、大豆は1粒ずつ蒔きました。別の畝(うね)に、小豆を3粒ずつ蒔きました。そして、そうっと土をかけました。発芽するまで上に小枝をばらまいておきます。そうすると鳥にやられません。畑に野鳥が来ても、私は追い払ったりはしませんが、「これはタネだから食べないでね」という合図です。
畑の虫も殺しません。でも、目立った虫害もありません。虫はそれほど発生しないし、鳥も来て適当に食べているようです。自然は、文字通り自ずと然であり、ひとりでにバランスが整うようです。

5月の連休中に植えたジャガイモが花を咲かせています。ジャガイモも種類によって花の色が違いますが、男爵イモの花は薄い紫色をしており、特にきれいです。そのままにしておくと、ミニトマトとよく似た実がなることもあります。
種取り用にとっておいた大根も咲いています。大根の花なんて、一般にはあまり見る機会がないかと思いますが、白い十文字の花で、清楚な乙女のようで、かわいいです。
去年の秋遅く収穫したキャベツの根が生きていて、葉が出てトウが立ってきました。実は、キャベツの花は私も見たことがないんです。さて、どんな花が咲くのやら、楽しみです。

人を癒す田舎で自然と調和して生きる、どうも、私の心身の健康には、これが一番みたいです。(伊藤)

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