その後
母子共に元気です。赤ちゃんは約3時間ごとに母乳を飲んでます。布おむつを使っていますが、おしっこやうんちが気持悪いと、泣いて知らせてくれます。薪ストーブのある土間に、旗のように布おむつが干してあり、加湿器はいりません。
お兄ちゃんたちが大騒ぎしている部屋で、赤ちゃんはスヤスヤ寝ていて、逆に静かになると泣き出したりします。身を守る術もなく、自分で何か食べることもできない赤ん坊にとって、どんなに騒がしくとも人の気配があるのは「安全」で、人の気配を感じないことは「不安」なようです。
妻が入院していた病院では、医療スタッフの方々からはもちろん、実習の看護学生の皆様から、とても親切にしていただきました。
虚学や虚業がまかり通る世の中ですが、その一方で、まじめで一生懸命な学生さんたちもいます。ああした学生さんたちには、今後とも、人の役に立ち、人に喜ばれる仕事に励んでほしいと思います。
山里は大雪になりました。
妻の実家のお母さんに手伝いに来ていただいています。なるべく妻を休ませるようにして、私は公道まで約百メートルの雪道を、カンジキをはいて歩いています。
(公道まで50~60メートル位かと思っていたのですが、夏に測ったら約百メートルありました。まわりがだだっ広いので、感覚が狂ってしまうのです。)
どんなに雪が降ろうが凍ろうが、山里は暮らしやすいと思います。集落からも、学校や保育園からも、ずいぶん親切にしていただいていますし、近所はみんな顔見知りで、うちの子どもたちをかわいがってくれて、こっちも助かっています。各地で不幸な事件があいついでおりますが、ここに暮していると、防犯強化だなんてどこの世界の話だという感じです。
住みやすさというのは、産業文明の利器で楽チンすることではないようです。それどころか、産業化が進めば進むほど、住みにくい世の中になっていく気がします。
7日に大手術を受けた父は、2、3日目はかなり痛かったようですが、その後安定してきて少しずつ快方に向かっています。お正月までには自宅に帰ることができそうです。(伊藤)
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