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神様が奇跡ですぐに病気や怪我を治してくれないのはなぜ

父母の家(私の実家)に泊まり込んで両親の介護をすること自体は嫌ではないのですが、やることが多いです。仕事(建築系の自営業)も農作業もあって、「どうやってこの量をこなすんだ?」って思ってしまいます。

母には消化器系の障害があり、特別メニューです。
週3回、夕方にヘルパーさんをお願いしていますが、あとは基本的に3食私が作って用意します。
父と母とで別メニュー、それを1日3食というのは、ちょっと手間取ります。当然、仕事もはかどりません。私は自営業兼農業だから、なんとかやってますけどね。

高齢の夫婦が自宅で過ごすのは危険も不自由もあります。転倒して負傷する恐れ、コンロやストーブの不適切な使用による火災の恐れなどもあり、トイレや浴室が高齢者や障害者への対応になっていない不自由もあります。また、私の負担も大きいです。食事の用意や片づけだけでなく、きれいにしたばかりの部屋やトイレをすぐ汚されるとか、失禁の対応とか。やるのが嫌ではないのですが、やることが多くて、終わりなく続く感じです。
長期間いられる高齢者施設に申し込みはしているのですが、なかなか空きません。

迷惑をかけてすまないと父母は言うんですが、年を取るのは誰のせいでもないし、私が育ててもらったんですから、別に迷惑だとは思いません。でも、忙しいです。


母が私に言うんです。
「新約聖書のイエス様はすぐに病気を治してくれるのに、どうして私のお腹を治してくれないんだろうね」って。

私は、「神は無力だ」と思っています。「神の全能とは、慈しみにおける全能であって、神に超自然的な力を求めるべきではない」と思うのです。「神の御心は、御心にかなう人々の手によってなされてゆく」と考えていますから、「人間が神様に協力できることなど、何一つありません」などと言っている一部の原理主義者らの主張に断固反対するわけです。

でも、そんなことを、高齢の母に言っても仕方ないし、母の問いにどう答えたらいいのか迷い、今も答えられずにいます。

(伊藤一滴)

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