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クリスマス豪雪

山形県内陸部の山中にある我が家は、雪の中です。

昨年(2022年)のクリスマス豪雪には参りました。

12月23日(金)、用事があって出かけていたんですが、午後にどんどん雪が降ってきて、雪国育ちの私でも怖いくらいでした。
夜の8時過ぎに自家用車でふもとから自宅への道を上がって行ったんですが、山の道路は50~60センチの積雪。自家用車は四輪駆動車なので、勢いをつけて雪を蹴散らしながら進みましたが、雪が舞い上がって前が見えにくくて大変でした。途中、いったん車を停めて「間もなく帰るよ」と家に電話したのですが、そのあとの再発進に手こずりました。車を発進させようとすると、雪にタイヤを取られて真っすぐ進めないのです。少しバックして、勢いをつけて雪に突っ込んだら、やっと真っすぐ走り出しました。そのままスピードを落とさずにうちの車庫まで山道を登り切りました。

公道沿いのうちの車庫の前がまたすごい雪で、強風で一部が吹き溜まりになり、多い場所では雪が私の背丈くらいになっていました。雪のせいで車を車庫に入れられないので、エンジンを切らずにライトをつけたまま車庫前の道路に車を停め、雪の中を這うようにして車庫に行って除雪機を出し、車を入れる部分だけ除雪しました。そうやって、やっと車を入れました。
幸い、その間、他の車が来ませんでした。もっともあの道路状態では簡単に来れなかったでしょうけれど。

車庫から家まで百メートルくらいありますが、うちの息子と娘が公道まで雪を踏んで通り道を作り、迎えに来てくれました。私が電話する前から通り道を作り始めていたそうです。助かりました。

家の近辺では半日で1メートル以上積もりました。風のせいで、部分的には私の背丈くらい積もっていました。私もびっくりです。

その日、帰宅できなくなった人のために町役場が避難所を用意していたなんて、後から知りました。


翌12月24日(土)もすごい積雪で、前の晩に雪を踏んで作った通り道が完全に雪に埋まっていました。しかも雪が柔らかく、カンジキで踏もうとしても足が雪の中に沈んで踏み固められないのです。それを何とか踏んで、ちょっと戻って、また踏んで、少しづつしか進めません。百メートル進んで公道に出るのに40分くらいかかりました。疲れました。

「いっぺんにこんなに降ったのは山里に来てから初めてだ」と思ったら、近所のおばあちゃんが「私が嫁いできてから始めてだよ」と言ってました。
地元育ちの高齢者によれば、60年くらい前にこうした雪の降り方があったそうです。一生に1度か2度くらいの急激な大雪のようです。いやー、すごかった。

「伊藤さん、あの夜よく上って来たね」って、近所の人から感心されました。

集落の人で、12月24日にどうしても仕事があって、夜中にカンジキをはいて徒歩でふもとまで下り、さらに国道まで歩いて会社の仲間に迎えに来てもらったという人がいました。すごい。

ごく稀な、一時的な大雪だったようです。

特に被害はありません。
被害がなくてよかった。

そのあとは、落ち着いています。

(伊藤一滴)

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