安倍晋三氏の死に思う3 統一協会とのつながりは「一方的な思い込み」などではない
今回も、大手のマスコミが大きく報じない話です。
「弁護士JPニュース」から引用します。
引用開始
霊感商法対策弁護士連絡会「行政も政治家も手を打ってこなかった問題」 安倍元首相襲撃死亡事件を受け会見
弁護士JP編集部
2022年07月12日 18:49
安倍晋三元首相が遊説中に襲撃・殺害された事件を受け、「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)が、7月12日に都内で会見を行った。
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安倍元首相を殺害した容疑者が警察の取り調べに対し、「母親が家庭連合(=統一協会、引用者)の信者であったことが原因で家族がめちゃくちゃになった」などと発言していたことから、急きょ会見が開かれた。
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2018年に、安倍元首相が家庭連合の集会に祝電を送ったことを受けて、全国弁連が質問状と抗議文を提出していたが、安倍元首相から返答はなかったという。昨年(2021年)にも安倍元首相が家庭連合の関連団体などのイベントにも参加し賛同メッセージを発表したことから、再度、公開抗議文を提出していた。
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今回の事件について、改めて政治家に「当会(全国弁連、引用者)に相談を持ちかける元信者や二世信者たちは、政治家とのつながりがあるから警察がきちんとした対応をしてくれないという不満をもっている。そういう面でも安倍先生をはじめとする他の政治家の方たちにも、統一教会からの支援を受けないよう、応援をしないように繰り返しお願いしてきたが、今回のことが起きてしまい残念でならない。当会の力不足も感じる。政治家の先生たちには、これをきっかけに統一教会の問題性にもっと目を向けてほしい」と呼びかけた。
二世信者の代表として会見に出席したAさんは「容疑者のした事を擁護するつもりはまったくないが、統一教会に人生を破綻させられた身としては教会への恨みという点で容疑者の気持ちがわかってしまう苦しさがある」と述べた。
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出典
https://www.ben54.jp/news/141
この弁護士JPニュースから、次のことが言えます。
安倍晋三氏と統一協会とのつながりは、容疑者の「一方的な思い込み」などではない。事実である。
全国弁連に相談を持ちかける元信者や二世信者たちは、統一協会は「政治家とのつながりがあるから警察がきちんとした対応をしてくれないという不満をもっている」という。
これは、容疑者が語ったという『統一教会は、安倍と関わりが深い。だから、警察も捜査ができないんだ』という言葉と一致する。
ということは、警察は、政治家に配慮して統一協会の問題にきちんと対応してこなかった、ということになります。さらに、NHKの報道に「警察当局は、一方的な思い込みから襲撃したとみて詳しいいきさつを調べています」とありましたが、これでは安倍晋三氏と統一協会の関係は一方的な思い込みに過ぎず、実際は無関係だと受け取られてしまいます。現在の奈良県警本部長のかつての上司が安倍晋三氏の有力な部下であったことと関係しているのでしょうか? それともNHKの忖度報道でしょうか? 安倍さんが亡くなっても、まだ忖度?
全国弁連は「…安倍先生をはじめとする他の政治家の方たちにも、統一教会からの支援を受けないよう、応援をしないように繰り返しお願いしてきたが、今回のことが起きてしまい残念でならない」「政治家の先生たちには、これをきっかけに統一教会の問題性にもっと目を向けてほしい」と言っています。
(伊藤一滴)
追記
家庭連合(=統一協会)の田中氏が「2009年以降の案件でそのようなトラブルはありません」言っていましたが、嘘です。
東京地裁の判決文もあります。
https://www.stopreikan.com/kenkin_sonbai/tokyo_r020228.htm?s=09
故人を責めるようなことを言うのは心苦しいのですが、安倍晋三氏は、こうした嘘を堂々と言う団体とつながっていたのです。
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