最近の報道で思ったこと 2021年8月
1.小田急電車内の切りつけ事件
8月6日の夜、東京都世田谷区内を走行中の小田急線の電車内で、30代の男が包丁で乗客に切りつけるなどして10人が重軽傷を負う事件が発生しました。身体の負傷だけでなく、その場にいた人たちはかなりショックを受けたことでしょう。
被害に遭われた方々の1日も早いご回復をお祈りいたします。
新宿~登戸間は私の若い頃の思い出のある場所ですし、息子もよく利用する電車なので、山形県の山の中にいても、感覚的には近くの町で起きた事件のように感じられました。
この事件についてのネット上のコメントも読みました。
もっと警備員の巡回を増やすべきだとか、防犯カメラを増やすべきだといった意見も多数あります。走行中の電車内での無差別の事件ですから、そう思う気持ちはわかります。警備員の増員や防犯カメラの増設を否定するわけではありません。でも、どんなにセキュリティーを強化しても、人と人との関係が希薄になり人が孤立していく世の中が続く限り、類似の犯罪が発生するかもしれないと思いました。
どうすれば、人を孤立させない世の中に向かっていけるのか。
私も、妙案はありません。
私の住む山里の集落は、戦前から今日まで1件も犯罪がないそうです。
そもそも人が少なく、人と人との関係も濃く、昔から「お互い様だから」と暮らしてきたのでしょう。よそから来た私の一家も、そうした中に加えてもらいました。
そういう山里なので、普段はセキュリティーを気にせずに生活しています。
危険なのはマムシ、スズメバチ、クマ、最近はイノシシ等です。この山里にいる限り、人間に対して危険を感じることはありません。
都市はあまりにも巨大化してしまいました。
「犯人は精神疾患ではないか」として、「精神障害や精神病の人は犯罪を犯しやすい」といった、統計を無視したデマをまき散らしている人たちがいます。そうしたデマは、心に障害や病を持ちながらつつましく生活している人たちへの偏見や差別を助長してしまいます。
マスコミは、「精神障害や精神病の人は犯罪を犯す率が低い」という事実をしっかり報道してほしいと思います。
公表された犯行直後の車内の音声を聞くと、まだ犯人が近くにいるかもしれない中で、居合わせた看護師さんでしょうか、負傷者を救護しながらてきぱき対応しておられたようです。ご立派です。
2.福岡県の私立保育園の送迎バス内で園児が死亡した事故(事件?)
7月29日の夕方、福岡県の私立保育園の送迎バス内で園児が死亡しているのが見つかりました。
5歳の男児が熱中症で亡くなっていたのですが、不可解な点が多い事故(事件?)です。
バスと呼ばれていますが実際はハイエースです。40代の女性園長が1人で運行していたといいます。
幼ない子らを乗せて、1人で運行とは。
大きなバスならともかく、ハイエースで、5歳の子を見逃すのでしょうか? たとえ大きなバスだって、忘れ物のチェックなどで全席を見回るだろうに。
園長は朝、その子をハイエースに乗せています。なぜ、車から降りないことに気づかず、保育園にいないことにも気づかなかったのでしょう。?だらけです。
妻と私は、かつて3人の子を保育園にあずけました。今、一番下の子も高校生になりました。
子どもを保育園バスに送った日々を思い出しながら、この事故(事件?)に、胸が締め付けられる思いです。
3.名古屋入管で死亡したスリランカ人女性と家族の無念を思う
名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)に収容されていたスリランカ人女性が今年3月に死亡した問題で、入管のひどい扱いが少しづつ明らかになってきました。
入管は法務省の管轄下ですが、人権を言う法務省にそもそも人権意識があるのですか?
日本国籍を有する人と合法的に日本にいる人の人権だけが大事で、それ以外は人間ではないとでも言うのですか? 人間ではないのだからどんな扱いをしてもいいし、たとえ死んでも殺人にならないとでも?
職員たちは、だんだん感覚が麻痺してゆくのでしょう。現代版の「エルサレムのアイヒマン」のようです。
北朝鮮や中国の人権問題もひどいけれど、日本の入管の人権感覚の欠如もひどい。ひどすぎます。
死者が出てるのに、死に追いやった担当職員の名前も出てこないし、やったことにふさわしい処分もないのですね。
ここは北朝鮮じゃないですよね、中国じゃないですよね、日本ですよね。
亡くなられた女性とご家族の無念を思います。
4.めだるじかにかじるだめ(回文)
これも名古屋です。
SNS上で、文字の入れ替えが話題になっています。
かわむらたかし と書いて文字の順番を替えると、
かしたらかむわ(貸したら噛むわ)
わたしかむから(私 噛むから)
たからかむわし(宝噛む わし)
名は体を表す?
愛知県知事へのインチキのリコール署名といい、何をやってるんですか、名古屋市民は。
5.さらに
香港は、どうなるのでしょう。
新疆ウイグル地区は。
ミャンマーは。
アフガニスタンは。
(伊藤一滴)
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