「官邸、「反政府先導」懸念し拒否 学術会議、過去の言動を問題視か」(共同通信)
11月8日、共同通信(電子版)が報じました。
今のところ、他社は報じていないようです。
引用開始
2020/11/8 06:00 (JST)11/8 08:44 (JST)updated
首相官邸が日本学術会議の会員任命拒否問題で、会員候補6人が安全保障政策などを巡る政府方針への反対運動を先導する事態を懸念し、任命を見送る判断をしていたことが7日、分かった。安全保障関連法や特定秘密保護法に対する過去の言動を問題視した可能性がある。複数の政府関係者が明らかにした。
菅義偉首相は国会審議で6人の任命拒否に関し「個々の人事のプロセスについては答えを差し控える」と繰り返し答弁。拒否理由は今回の問題の核心部分となっていた。日本学術会議法は会議の独立性をうたっており、政治による恣意的な人事介入に当たるとして、政府への批判がさらに強まる可能性がある。
引用終了
「複数の政府関係者が明らかにした」とのことですが、内部事情を知っていて、かつ、スガ首相に批判的な政府関係者が複数いる、ということでしょうか。他者が報じないのは、他社は確認を取れないのでしょうか。
「政府方針への反対運動を先導する事態を懸念し」って? 105名中の6名がですか? 6名の主張が、全体の主流意見になるとでも?
この共同通信の報道が正しいとすれば、いったいスガ政権は何を恐れているのでしょう。
「自分たちのしていることは正しくない」という自覚があるからビクビクしているのではありませんか?
共同通信の続報は探せませんでしたが、産経新聞(電子版)が、こう書いてました。
引用開始
加藤官房長官「政府への反対運動」懸念報道を否定 学術会議任命見送り
2020.11.11 10:12 政治 政策
加藤勝信官房長官は11日の衆院内閣委員会で、菅義偉(すが・よしひで)首相が日本学術会議の推薦した会員候補6人の任命を見送ったことに関し、6人が安全保障政策などを巡る政府方針への反対運動を先導する事態を懸念したためとする一部報道を否定した。加藤氏は「政府に対する発言をもって任命について考慮したことはない」と述べた。
引用終了
政府に対する発言が理由でないのなら、じゃあ何を考慮して任命しないと決めたのか、何も答えませんね。
答えなければ、そのうち国民は忘れるだろうって?
イエスマンをそろえて解釈を変え、恣意的な法解釈で法の規定を形骸化させ、解釈を変えた時点で公表もせず、解釈は変えていないと言い張り、都合の悪いことは聞かれていも答えない、この内閣の体質が表れています。忘れてはいけません。
(伊藤一滴)
コメント