「#検察庁法改正案に抗議します」が広がる
検察庁法改正案の問題はすでに多くの指摘がありますが、
文春オンラインにわかりやすく書いてありましたので紹介します。
(下記参照)
“定年延長”黒川弘務検事長に直撃取材 検察庁法改正で「安倍政権ベッタリ」の検事総長が誕生する
広がり続ける「#検察庁法改正案に抗議します」
https://bunshun.jp/articles/-/37732
もう私はとことんあきれているし、私がどうこう言うまでもなく、これまで多くの方々がさんざん指摘しておられますが、
検察庁法で定められている検察官の定年を、内閣が恣意的に延長するなんて、それも特定の個人(黒川弘務氏)の定年延長を閣議決定するなんて、そんな馬鹿げた話があるんですか?
それで、日本は法治国家なんですか?
首相の意向であれば法の規定も過去の答弁も慣行も無視して物事が決まる国なんですか?
ルールを守らずに、あとからつじつま合わせの法改正で正当化することを認める国なんですか?
過去の政府答弁に「検察官には国家公務員法の定年延長規定は適用されない」とあったのに、首相も法相も取り巻きたちも気づいておらず、その矛盾を指摘されると、「解釈を変えた」とか、「口頭で決裁した」とか、何を馬鹿なことをおっしゃるのですか。そんな話で無理を通して、道理を引っ込めるのですか。
森法務大臣は子どものときに家が破産し、苦学して東北大学法学部に進んだそうですが、滅裂な話を正当化することを東北大学で学んできたのですか?
われわれ民間人にも、第一線の公務員にも、ささいなことでも文書の提出を求めてくる官庁が、法の解釈変更という重大な事柄を口頭で決裁したって、何ですか、それ。
人事院の担当者も、それはおかしいと頑張ることができません。頑張ったら、わが身が危ないから。
今の日本は、首相が「カラスは白い」と言えば白いことになる国になりました。うっかり「カラスは黒い」なんて本当のことを言ったら、どんな目にあうかわかりません。
公務員に筋の通らないことを求め「カラスは白い」と言わせるのは、森友文書改竄と同根です。名門大学出身の官僚たちが、知恵をしぼって「カラスは白い」ことを正当化する理屈を考えます。あなた方、何のために大学で勉強してきたの? 何のために公務員になったの?
そして、このあきれた政権を、国民の約4割が支持して支えています。
国民主権にも、法治国家にも、価値を感じない人が4割いる、とも言えます。
民主主義を守ろうという気持ちがない人が4割いる、とも言えます。
「安倍政権で経済がよくなったんだ。安倍政権を支持して何が悪い」
「こっちは忙しいんだ。国民主権? 民主主義? なんだよ、そんな話、どうでもいいよ」
ってとこでしょうか。
ヒトラーを支えたドイツ国民と似ているように思えてなりません。
暴力夫について行く妻のように、
自信を失った国民が権威的に思える無法者にすがる、
それは、これまでの教育の成果でしょうか。つまり「権力を非難しない国民を育てる教育」、「自分たちが主権者であるという強い意識を持たない国民を育てる教育」を続けてきた成果なのかと思えます。
黒川弘務氏は定年延長の打診をはっきり断るべきでした。それでも強く求められたなら、自から辞職すべきでした。
脱法的な定年延長をしてまで、どうしても黒川氏でなければできないようなことを何かやってますか?
ゴーンさんの問題? まさか。
「黒川さんは安倍応援団の一員だから特別待遇なんだ」と見られ、「モリ・カケ・サクラ、その他の握り潰しのために黒川さんが必要なんだ」と見られ、非難されることぐらい、わかっていたでしょうに。
(一滴)
コメント