桜の咲くころに、稲の種まき
4月中は寒い日が多かったのですが、5月に入り、やっと暖かくなってきました。
連休中、山里は桜の花盛りでした。やはり、ふもとよりは少し遅いです。
毎年、桜の咲くころに、稲の種まきをしています。
種もみは、塩選(えんせん)、温湯消毒、浸種(しんしゅ)、催芽(さいが)、播種(はしゅ)という順序で扱うことになっていますが、近年は塩選は省略しています。(塩選というのは、生卵が浮くくらいの塩水に種もみを入れて、沈んだ種もみだけを使用するという選別です。今は種もみの品質がとても良いので、塩選をやってもほとんど浮いてきません。やるだけ労力と塩の無駄に思えて、数年前からやめました。)
田植機で田植えをするので、専用の苗箱に培土を入れ、水をやり、むらにならないよう種を蒔き、その上にまた培土をかけて種を埋め、苗代(なわしろ)に運びます。専用の種蒔き機もあるんですが、1反(10アール)と少しの田んぼですから、苗箱はせいぜい25枚前後。百枚以下なら手作業の方が早いと言う人もいます。
たしかに、播種機を借りてきて、セットして、調整して、播種作業をして、終わったら洗って、また返しに行くという手間を考えたら、少量の場合は手作業の方がずっと合理的に思えます。
4月の末に種もみを蒔いて、苗代に運び、苗トンネルを作りました。うんと小さな温床みたいなものです。例年、数日できれいに芽が出るのですが、今年は芽が出そろうのに1週間くらいかかりました。それだけ気温が低いのですね。冷害にならないといいのですが。
(一滴)
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