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スタディサプリ受講中

私もスタディサプリの受講者になりました。

あたりまえですが、1人が2台のパソコンを同時に使い、それぞれ別のスタディサプリの授業を受けることはできません。ありえないことですから。そんなことができたら、1人分の会費で親兄弟全員で受講するズルもできてしまいます。同居家族の何人かが受講しようと思ったら、複数のパソコンと人数分の受講費の納入が必要です。

でも、そうするだけの価値はあると思います。受験対応の授業にもかかわらず、社会人の受講者も多いそうで、英語(特に英文法)と日本史、世界史が人気だそうです。人に知られずに学習できるので、「おまえ、そんなのやってんのか」とか「そんなのも分かんないのか」なんて、言われずに済みますしね。中高校生が自分の学年より下の学年の授業を受けてもいいし、高校生が中学の、大学生が高校や中学の授業を受けてもいいのです。なるほど、もう「受験サプリ」を超えた「スタディサプリ」なんですね。

インターネット環境と、やる気と、月980円のお金があれば、誰でも小中高の主要教科をどれでも学習できるというのは、スタディサプリの大きな功績です。もう1つの功績は、地域格差と親の所得格差による「教育格差」うんと小さくしたことです。

地域によっては、近くに塾や予備校がなくて、自宅から通えない子もいるし、金銭的な理由で通えない子もいるでしょう。地方でも、低所得でも、インターネットが使えれば、だれでも月額980円で質の高い授業を受けられるようになりました。この功績は大きいと言えます。

さすがに月額980円のコースでは、授業でわからなかった箇所を先生に質問したりできないし、添削指導もありません。でもまあ、非常にわかりやすい授業なので、そもそも質問したいと思うような箇所があまりないのです。それに、今はネットでかなりのことが調べられるし、それでも質問したければ学校の先生に聞くとか、親に聞くとか、何か方法はありそうです。自宅浪人のうちの長男は、親も答えられない理系の分野の疑問点は、母校の先生に電話で聞いていました。先生は迷惑がるどころか、長男が頑張って勉強しているのがうれしいようで、質問にていねいに答えてくださり、励ましてくださいました。英作文や国語の記述式などの添削は、進研ゼミやZ会等を併用するという方法もあるでしょう。

私は、教育に関してはずっと地域格差と所得格差を感じていました。「そんなの、本人の努力より生まれで決まるんじゃないか。どこの地域に生まれたか、親の収入が高いか低いかで受けられる教育の質が違うなんて、不公平だ」という思いでした。

スタディサプリは、この不公平感に穴を開けてくれました。

インターネット環境と、やる気と、月980円のお金があれば、誰でも小中高の主要教科をどれでも自分の都合のいい時間に学習できる時代が来ました。

インターネットが使えない家も、親や家族にまるで理解がない家もあるでしょう。だから、まだ、学習が完全に平等になったわけではありません。それに、世界を見れば、教育を受けられない人たちがたくさんいます。理想は、学びたい人が学べる世界に、少しでも近づいていくことです。

(一滴)

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