学校の価値
偏差値の話を書いたついでにもう少し書きます。学校の価値を偏差値で測ろうとする人が多いのですが、それはその学校の一面に過ぎません。しかも、私が思うに、偏差値というのは「その学校を出ればもうかるだろう、得するだろう」という世間の思いで上下するものです。
高校の進路指導の先生から聞いた話ですが、偏差値が高くても、1人の教員が担当する学生の数が多く、マスプロ化している大学もあるし、偏差値がそれほど高くなくとも、少人数制で、ていねいな教育をしている大学もあるとのことでした。まあ、ここには書きませんが、その先生は具体的に大学名をあげていました。
現在浪人中の息子にも言いました。進学先を選ぶなら、自分が何を学びたいのかはもちろん、学校の規模や学生の数に対する教員の数もふまえておく必要がある。また、創立の理念、沿革、卒業生の活躍、そしてその学校の評価(特に出身者らが母校をどう評価しているか)、出身者らが世の中でどう評価されているかも知っておく必要があると。
大学、高校、他の学校も、多くは創立の理念を掲げています。私学はもちろん、国公立の学校でも、単に国や自治体の方針だけでなく、学校づくりに賛同して設立に協力した人がいたり、地元の理解や協力を得たりしながら、設立され、運営されてきた歴史があります。どういう理念のもとでつくられ、今日まで続いてきたのか、その創立と歩み、その歴史的な評価を知った上で、学校の価値について云々できるのです。
(一滴)
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