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政治とは非情なものだ

政治とは非情なものだ。

私は真珠湾攻撃のことを思う。断定はできないが、「アメリカは日本の艦隊の動きを事前に察知しながら、それを将兵に知らせず、あえて日本に攻撃させたのではないか」とも言われている。日本と戦う世論を盛り上げるため、奇襲攻撃による犠牲者がでた方がいいという判断も、政治的にはありうる話だ。政治とはそういうものだ。

自国民が危機的な状況でも、政府はあえて助けない、ということがありうる。

海外で日本人が人質となり、日本政府はどう判断したのだろう。

人質が殺害されれば、世論は軍事的な「テロとの戦い」を認める方向に動くだろう。海外での邦人保護を名目に自衛隊の活動をさらに広げ海外での武器使用規定を緩和しても、国民の理解を得られるだろう。

助けるチャンスがあったのに、政府はあえて助けなかったとは思いたくない。しかし、その可能性も否定できないという思いが、私の心の内のどこかにある。

(伊藤一滴)

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