そばのこと
今年も一面にそばの花が咲きました。 そばの栽培をしており、うちで食べる分だけ自家用に取り、あとは出荷しています。(一応、私も農家ですから。) 私たち生産者の側はたいした収入になりませんが、最終的には高級品の「国産そば粉」になって、けっこうな値段で売られるのかもしれません(笑)。
全国的にはあまり知られていないようですが、山形県はそばの産地で、おいしいそば屋もたくさんあります。私もそばが好きです。そば粉でつくる「かいもち」も好きです。そば粉をから揚げの粉に使っても独特の風味があっておいしいです。
一例として、サバのから揚げ。
サバを3枚におろし、皮をむかずに骨だけ取って1口大に切る。
切ったサバ全体に良質の酢をまぶす。
醤油と味醂を適量かけて味付けする。
味がしみてからそば粉をまぶし、180度くらいの油で揚げる。
これだけで、絶品です。 酢をまぶすのは生ぐささを消すためと、味を引き出すためで、サバと酢は相性がいいです。子どもたちも大好きです。 サバ以外の食材も、そば粉で揚げると一風違ったおいしさがあります。
なお、サバの頭や骨も捨てません。アラはまず味噌汁のだしにします。だしがらはニワトリのえさにします。鶏の糞は肥料にします。 生ゴミがまったく発生しません。しかも、ニワトリは昔のような平飼いなので、ほとんど悪臭もありません。
自家製肥料を畑にやり、畑の作物を人が食べます。野菜くずも畑に還します。やはり、生ゴミが発生しません。畑の肥料はほとんど買わずに済んでいます。 昔はみんなやっていたことが「合理的」に思えます。肥料になるものをゴミにして、肥料はお金で買うというのが合理的だとは思えません。
(伊藤一滴)
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