囲炉裏は不完全
どうも囲炉裏というものは、わざと不完全にしてあるのではないかと思えてきました。
わが家の炉縁(ろぶち、囲炉裏のへりの木の部分)は、正方形のようですが、測ってみると微妙に縦横が違います。しかも、四角形の炉縁の4つの角のうち、3つは同じ仕口で、1つだけ違う仕口です。この、1つだけ違う仕口というのは他でも見ていますし、関東地方の古民家を見せていただいたときもそうでしたから、たぶん、何か意味があってわざとそうしているのでしょう。それも地域固有の風習ではなく、広範囲にそうしているようです。
日本の伝統民家が好きで、これまでいろいろ見ましたが、私が見た範囲では囲炉裏は部屋の中心からずらしてありました。どうも、囲炉裏は、中心とか、左右対称とかをわざと避けているようです。
これは私の想像ですが、何か縁起なりタブーなり、あるのかも知れません。囲炉裏をわざと不完全な形にすることと、火の管理の完全さを求めることや、火による災害を防ぐことは、何か関係していたのかも知れません。
残念ながら今となっては、囲炉裏のサンプルが少な過ぎますが・・・・・。(伊藤)
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