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囲炉裏の復活・その実際

山里の朝晩は、もう寒いくらいに涼しくなってきたので、囲炉裏もだいぶ活躍しています。
やってみたいという方のために、囲炉裏を使って気づいたことを書いてみます。なお、実際にやるときはご自分の責任で、くれぐれも防火には気をつけてお願いいたします。

囲炉裏もいろいろあるようですが、我が家のものは3尺(91センチ)角のものです。火を焚いてみると、ちょうどいい大きさでした。
炉縁はもともとあったもので、柿木のようです。一部は黒柿に見えるのですが、もしかすると、高価なものだったりして・・・・・。使ってますけど。
下に砂を入れたのは正解でした。魚を立てたときの安定がいいです。串は、竹串がいいです。金属製の串は燃えなくていいような気がしますが、熱くなって素手で触れなくなります。竹串は、気をつけて使えば意外と燃えにくいものです。うなぎの串みたいに串の断面が丸いと魚が回りだして困るので、菜箸で代用したりせず、竹製の平串を使うのがいいです。串に関しては、以前、焚き火で魚を焼いたときの経験でそうしています。
囲炉裏で魚を焼くと、どうしても魚の汁や灰などで手がよごれるので、ぬらした手拭などを用意しておくといいでしょう。
炭も使ってみましたが、広葉樹の雑木の枯れ枝を焚いたほうが、魚が香ばしくなっておいしいです。まず、枯れた杉葉などを少々焚き、細い枝から順番に焚いて火を起こすのは一般の焚き火と同じです。
焚き付けには古新聞という話も聞きますが、現代の紙は薬品処理されているかもしれないし、合成のインクが使われているかもしれないので使っていません。今は紙も安心して燃やすことができない世の中です。
一度にたくさん燃やすと炎が上がって危ないので、そのあたりは、適当に加減して木をくべます。
関心のある方は、古民家や民俗資料館などで、囲炉裏の実物をご覧になってみて下さい。

囲炉裏ができれば、どうしても必要な道具は火箸くらいです。私は、多少鉄工の心得があるので自作してみました。自分用は直径2分(6ミリ)、長さ1尺2寸(36センチ)くらいですが、使う人の手の大きさや好みもあるだろうと思います。いろいろ試しましたが、あまり重いのや長すぎるのは使いにくいです。火箸は骨董市などでよく見かけますが、鍛冶屋さんの知り合いでもいれば、自分用に使いやすいのを作ってもらってもいいでしょう。
それと、必ず必要というわけではありませんが、ナベをかける自在鈎もあったほうがいいと思います。私も、一応用意してあるんですが、まだ使っていません。以前、古い建物を改築したときに、建て主がゴミに出そうとしていたのをもらってきました。私には貴重な道具でも、人によってはゴミなんですね。自在鈎なんて、昔はどこの家にでもあったのでしょうが、今となっては、自作するか、作ってもらうか、骨董市や骨董屋で探すかして入手するしかないでしょう。
自在鈎を吊るせば、それに似合うナベや鉄ビンも欲しくなり、火棚も取り付けたくなるのでしょうが、それはまた、だんだんにやっていこうと思います。理想はスローライフですから。じねんと、じねんと。(伊藤)

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