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高市早苗氏の2つの発言


9月22日の高市早苗氏の2つの発言を、我々は心に留めておいた方がよいでしょう。

自民党本部で開かれた演説会で、高市氏はこう発言しました。この演説会はNHKで放送されています。


その1
「奈良のシカを足で蹴り上げ、殴って怖がらせる人がいる。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものを、わざと痛めつけようとする人がいるとすれば、何かが行き過ぎている」(高市早苗)

SNS上で、奈良公園でシカを蹴ったり殴ったりする男性の動画が拡散されたのは事実です。この動画は私も見ています。ひどいものです。でも、この動画の人が外国人どうか、見ただけではわかりません。

奈良県庁で奈良公園を所管する部署の担当者は「動画の人物が誰か、外国人であるかどうかは特定されていない」と語っています。


その2
外国人が日本で犯罪を犯して逮捕された場合「警察でも通訳の手配が間に合わないから、逮捕はしても、この勾留期間が来てですね、期限が来て、不起訴にせざるをえないとか、よく聞きます」(高市早苗)

警察も検察もそのような事実はないと答えています。ネットに流れる不正確な話が高市氏の頭にあったようです。


これら2つの発言は陰謀論レベルのフェイクです。
根拠不明の話を連発して外国人を貶める人物が我が国の総理大臣にふさわしいのかどうか、考えてみればいいでしょう。

高市氏はこれらの発言をうやむやにするのでしょうか。そのうち国民は忘れるだろうと舐めてかかっているのでしょうか。

まあ、いずれ結果は出るでしょう。

(伊藤一滴)

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