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訃報

この夏、荒井献先生が逝去された。
今度は佐竹明先生が召され、
そして、グスタボ・グティエレス先生も。

1980年代~90年代、こうした方々の著書を読みふけっていた私は、時代が変わってゆくのを感じている。

荒井献先生や佐竹明先生の新約学は手ごわかった。
グティエレス先生の『解放の神学』は、山田経三先生(当時、上智大学教授)の訳で読んだ。山田経三先生にお会いしてお話を伺う機会もあり、幸いだった。

フィリピンにいたときにグティエレス著『ヨブ記』の英訳を見かけ、関心があったのだが英語で読み通す自信がなく、買わなかった。帰国してから銀座の教文館に寄ったら、山田経三訳の日本語版が出ていた。手に取って値段を見たら、ずいぶん高い。
フィリピンと日本の物価の違いを思い知った。高いな~と思ったが、読みたかったから買った。


荒井献先生や佐竹明先生らの新約学研究に、キリスト教界はきちんと応えてきたのだろうか?

グスタボ・グティエレス先生らの「解放の神学」に対しては、どうなのか。


私の妻(クリスチャン4世)が、「ベネディクト16世の生前退位は解放の神学に対する敗北の表明」と言っていた。妻によると、頭脳明晰なベネディクト16世(ラッツィンガー)は、グスタボ・グティエレスやレオナルド・ボフらの見解に勝てないと判断し、退位し、革新派に道を譲ったのだろうという。なるほど。


グティエレス著『解放の神学』(山田経三訳)はかなり難解なので、関心のある方には、まず、ホアン・マシア著『解放の神学』をお勧めしたい。

(伊藤一滴)


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