『神に呼ばれて』
今、『神に呼ばれて』(日本キリスト教団出版局)という本を読んでいる。
今から20年ほど前に出た本だ。
日本キリスト教団出版局のホームページのこの本の紹介を見たら、次のように書いてあった。
「ひとりの人間が、それぞれの場所から神の呼びかけに応え、牧師・司祭の道を歩み始めた。み言葉を伝える者とされた人生の生の声を収める。23名のエッセイ。」
https://bp-uccj.jp/book/b551172.html
エッセイとあるが、証言集に近い。プロテスタント教会で言う「あかし」のような感じだ。
証言者の23名は、それぞれに、いろいろな体験や思索の積み重ねがあって、牧師や司祭になられた方々だ。
キリスト教の教えを人々に伝えたい、悩み苦しむ人たちに寄り添いたい、という思いで、相当の覚悟と学びをなさった方々だ。
頭が下がる。
でも、どうやってこの23人を選んだのだろう。それに、なんで全国から23人なんだろう?
表紙にあるお名前を見て、私は驚いたのだが、たった23人の牧師・司祭に、私がお会いした方々がおられる。それも、ただお会いしただけでなく、夜遅くまで語り合ったりした方が何名もおられる。
(ご迷惑をかけるといけないので、どなたなのかは書きませんが。)
それだけ、日本のキリスト教界は小さい、ということか。
日本のキリスト教界は小さくとも、課題は多いだろうし、牧会者(司牧者)の使命は重く、多岐にわたるのだろう。
そうした中で、日々のつとめに励んでおられる方々に、本当に、本当に、頭が下がる。
(伊藤一滴)
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