もしかして、それ、地球を道連れにする拡大自殺?
拡大自殺という言葉がある。
厳密な定義があるわけではないが、一般に、下記のような意味で使われている。
自暴自棄になった人が、他人を巻き添えにする放火や殺傷事件などを起こし、自分も死ぬこと、あるいは死刑を望むこと。
拡大自殺は、無関係な他者を道連れにする無理心中の一種とも言える。
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ロシア軍がウクライナに侵攻した。
一人の独裁者の暴走を、誰も止められずにいる。
ロシア側の損得だけを考えても、ウクライナ侵攻は損のほうがはるかに大きいはずだ。日々の軍事支出も相当の額になるのだろうが、各国からの非難と経済制裁を受け、その信用失墜と経済的損失もかなり大きくなるだろう。
報道によれば、プーチンは、侵攻後数日のうちにウクライナ全土を制圧できると考えていたようだ。だが、大義なき戦争に駆り出されたロシア軍の士気は低く、侵略されたウクライナの抵抗は激しい。
プーチンは完全に読みを誤った。
仮にロシア軍が首都キーウ(ロシア語読みではキエフ)を陥落させ、ウクライナ全土を占領したとしても、その後も各地で抵抗が続くだろう。占領を維持するための軍事費は膨大な額となり、経済制裁もあって、ロシアの経済は間違いなく疲弊する。場合によっては、破綻するかもしれない。
プーチンの愚行により、ロシアは、これまで交流のあった国々、中立であった国々とも対立関係をつくってしまった。
ロシアの経済疲弊と国際的な孤立は、ロシア国民を苦しめ、国民の反プーチン感情も増すだろう。今後、プーチンは、世界から、危険な独裁者と見られるだろう。
プーチンにとって、ウクライナ侵攻に見合うだけの得は何もなかった。
それでも彼はやめない。読みを誤り、誤りを認めたくもなく、引くに引けなくなってしまったのか。
もし、NATO軍が露軍を阻止しようとすれば、第三次世界大戦になるかもしれない。
そうなれば、プーチン政権は核兵器を使うかもしれない。
プーチンは、もう、常軌を逸している。正常な判断ができないようだ。
事実かどうかはわからないが、一部の報道では、万一プーチンが暗殺されたら自動的に敵国や非友好国に一斉に核ミサイルが発射されるようプログラムされている、という。日本も非友好国であり、攻撃の対象だ、という。(※1)
水爆は、広島原爆の千倍以上の威力があるという。現在は配備されていないとされる最大級の水爆は、広島原爆の3千倍を超える威力があったという。この最大級の水爆は、今はないということになっているが、どこかに隠されている可能性はないのだろうか。
核兵器の使用も、現実味を帯びてきた。
世界の破滅も、人類滅亡も、空想の話ではない。
プーチンは、地球全体を道連れにして拡大自殺する気なのか?
ウクライナの人々は、突然、日常を破壊された。
対応を誤れば、世界全体の日常も、いっぺんに消えてゆくのかもしれない。
どうすれば止められるのか。
世界の指導者らは、協力し、知恵を出し合ってほしい。
(核共有などとトンチンカンなことを言っている場合ではない!)
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このたびのロシアの侵攻で、「聖書に書いてあるとおり、預言が成就しました」みたいなことを言う人が、また出てくるのだろう。(※2)
前にも書いたが、聖書は書かれた時から何千年も先に起きる具体的な事実を、前もって予言した書ではない。
聖書の預言とは、その著者が生きていたその時代の証言である。はるか未来に起きることの大予言ではない。
キリスト教の教えで大切なのは、聖書の言葉で占いのような大予言をすることではない!
現代の、軍事的、社会的、政治的、地理的・・・、その他の状況を分析し、今後を予測するのはまた別の話である。(それは「占いのような大予言」とは違う。)
現実の冷静な分析によって、かつての預言者のように、世に警告を発するのも、大予言とは別の話である。
「預言者のように警告を発する」のであって、「予言者」のように「予言」するのではない。混同してはならない。
キリスト教の教えで大切なのは、どんな時代のどんな状況でも、
神を愛すること、
隣人を愛すること、
敵を愛すること、
これだろう。
(伊藤一滴)
※1
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/8feda76c955927f7f14086653791c8ff0b78c887?page=1
ただし、これはロシア側が大統領暗殺阻止のために流したフェイクの可能性もある。
もし露大統領が事故や病気で急死した場合、AIはそれが暗殺か否かを即時に判断できるのだろうか。事故や病気による大統領の急死で、核ミサイルのスイッチが入ってしまうかもしれないような危険なシステムを、本当にロシアが採用しているのだろうか。
もっとも、露大統領が、どんな理由であれ自分が死ぬときに全世界を終わらせると考えているなら話は別だが。
※2
旧約のエゼキエル書あたりが引用されそうだが、私は旧約はそれほど詳しくないので、詳しい方に反論していただきたい。
新約では、特に引用されそうなのはヨハネ黙示録である。
黙示録にこうある。
「10 第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。11 この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。」(ヨハネ黙示録8:10~)
「チェルノブイリとは「にがよもぎ」という意味です。聖書に書いてあるとおり、過去の原発事故と今回のロシアの攻撃で水源が汚染され、多くの人が死ぬのです。そして終末の時が来ます」
といった主張がなされそうだ。
原発事故のときもそうだったが、「福音派」と自称する原理主義者が「チェルノブイリ」と「にがよもぎ」とを結びつけるのを何度も聞いた。
まず言うが、「チェルノブイリ」と、黙示録の「にがよもぎ」とは違う。
「チェルノブイリ」は植物の名だが(Artemisia vulgaris)、黙示録の「にがよもぎ」は、星として表される苦しみの象徴の一つだ。
それに、これも何度でも言うが、聖書は何千年も先に起きる具体的な事実を、前もって予言した書ではない。黙示録は、ローマ帝国によるキリスト教迫害下で、迫害に屈せずに信仰を貫こうと呼びかけた書だ。大バビロンは黙示録が執筆された当時の迫害者(ローマ帝国)のことであって21世紀のロシアではないし、666の獣は当時の迫害者のトップ(ローマ皇帝)であり、プーチンではない。
我々は聖書から「予言」を導いてどうこう言うよりも、現代のこの世界の中でどう生きるべきかを考え、神に対し、人に対し、世界に対し、誠実に向き合い、決断して進むべきではないのか。
ブログ主さんはすごいなと
個人的には思います。
自分だったら信者でもないのに聖書
に詳しくなろうとはならないので。
核共有は兵器費用を日本が持つ
だけで意味ないと思うので
するなら巡行ミサイルの配備か
独自の核武装かなと思います。
今回の侵略で特に預言は成就してません。
個人的にはエゼキエル戦争が近いのかな
となるくらいです。
黙示録や黙示録時代の獣もロシアや
トルコやイランがまだ存在してる
のでこれから起こることです。
24年生きてきて初めて?そう
他人事でない戦争が起こって
いてアジア方面も心配ですね。
投稿: たけ | 2022-03-13 20:51