2020年12月 大雪
12月13日(日)まで全く雪がなかったのに、その日の夜に降ってきて、それからは月、火、水とずっと大雪。
12月の東北ですから雪が降って当然なのですが、それにしても、初雪がこんな大雪になるなんて。
いつ雪が降ってきてもいいように対策はしてました。してたんですが、ふつう初雪は大雪にはならないので、ちょっと焦りました。
きのう雪を踏んで公道から家までの通路(約百メートル)を作ったのに、今朝見たら雪に埋もれて通路が消えていて、また作り直し。人が通った跡がない雪原のことをサラドと言うのですが、一晩でサラドに戻ってしまいました。しかも、きのうと同じ場所を踏もうとすると私の腰のあたりまで雪に沈んで進めません。カンジキか歩行型のスキーが必需品です。
ニュースを見ると、全国的な雪で、あちこちで事故や停電が起きたり大渋滞になったりで、心配です。
昨冬はほとんど雪が降りませんでした。
山形県では雪のない正月はごく稀です。でも、そんな年でも、正月が過ぎてからどんどん雪が降るのが普通でした。
だのに昨冬は、正月が明けても降らず、1月、2月、3月と、ほとんど降らずにそのまま春になりました。
ほとんど雪がなくて、うちは楽でしたけれど、除雪業者、雪下ろしの業者、スキー場関係者など、雪がないので仕事にならずに困ったようです。道路にも雪がないので冬の交通事故も減って、自動車修理業者の仕事も減ったとか。交通事故が少ないのは良いことだと思うのですが、それで仕事が減る人もいるんですね。
春からはコロナ禍で、イレギュラーなことが次々に起きて、いつもとずいぶん違う年になりました。
昨冬まったく使わなかった除雪機ですが、一発でエンジンがかかってくれて助かりました。これは主に公道わきの車庫前の除雪に使っています。車庫前だけ除雪して、自宅の周りは、もう家庭用の除雪機では無理なので、使いません。雪が多すぎます。まさか業務用の大型除雪機を置くわけにもいかないし(※)、あきらめて雪を踏み固めて通路を作って自宅と車庫を行き来しています。昨冬は例外でしたが、例年は家の1階が雪に埋まります。それで、玄関の所だけ掘って雪の階段を作って出入りし、半地下生活のようになります。
そういうつもりでの冬支度ですね。森敦氏の小説「月山」みたいな、雪に閉ざされた山の集落です。
ただ、今は、公道まで歩けば車で町へ買い物に行けますから、山の中に孤立しているわけではありません。新聞も郵便物も来ますしネット通販も使えます。ただし、雪の上を歩いて来る宅配業者さんに申し訳ないので、冬は、重い物は通販では買いません。どうしても、ある程度の重量のあるものを買いたいときは、仕事場に届けてもらいます。仕事場(農業兼自営業)は冬でも車で入れますから。
この大雪、しばらく続きそうです。
(伊藤一滴)
※近所には業務用の大型除雪機を持っている方もいますが、高価ですし、保管場所や維持管理のこともありますので。
コメント