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嘘と嘘

少し前、ラジオのニュースでトランプ大統領の嘘が1万回を越えたという報道を聞きました。
1万回を越える嘘をつきまくっても、辞任もしないし処罰もされません。

東洋英和女学院の院長兼教授で日本基督教団の牧師でもあるF氏の論文に、捏造や盗用があることが発覚し、報じられました。
氏は、架空の人物の架空の論文について論じ、神学者パネンベルク(こっちは実在)の論文から盗用し、トルレチ(この人も実在)の家計簿の根拠としてあげた借用書や領収書を捏造したのだそうです。

よくまあ、想像たくましく、それっぽく創作したものです。
読んではいませんが、もしこれを小説として書いていたなら、すぐれた創作小説として、一部の神学マニアにウケたことでしょう。

事実に見せかけてもばれないと思ったのでしょうか、氏は学術論文として岩波書店から刊行してしまいました。

F氏をかばうつもりはないのですが、1万回を越える嘘をつきまくる大統領は何のお咎めもないのに、氏は捏造と盗用の論文で、おそらく学校からも教会からも職を絶たれることになりそうです。

なんか、つりあわないと言うか、不公平な感じがするんですよ。
政治家の嘘はお咎めなし。一方、学者で牧師でもある人の嘘は厳しく咎められる。

政治家の心地よい嘘を大衆が支えるのですかね。

(一滴)

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