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今の日本は「反知性主義」が蔓延

2015年7月3日「山形新聞」文化面「検索@現代「反知性主義」」に書いてあります。

「理性的判断や理論的思考よりも目先の利害を優先し、空気を読んで大衆に迎合する・・・・。そんな人々の振る舞いが論壇で「反知性主義」と呼ばれ、その広がりが懸念されている。子どものいじめから政治家の言動まで、多様な局面で指摘される風潮」がある、と。

私も賛成です。内閣総理大臣がまさに、理性的判断や理論的思考よりも目先の利害を優先し、空気を読んで大衆に迎合する人なのです。ですから、これまでの発言を並べてみると、矛盾だらけになります。新聞が指摘し、識者らも指摘しているのに、彼を支持する人たち(大衆の約半数)は聞いていません。

あべこべ首相を支持するということは、つまり、反知性主義を支持するということです。これは右とか左とか、タカ派とかハト派とか、そういった話ではありません。首相の言っていることは支離滅裂であって、理性的判断や理論的思考で支持できる人ではないのです。

首相は本音と建前を使い分け、最近は本音を封印しているようですが、なにかのはずみで出てくることがあります。首相の応援団とされる人たちの「失言」や「問題発言」こそ、首相の本音なのでしょう。

この話、続く

(伊藤一滴)

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