長男の帰省を待って雪の中 2015早春
毎年のことですが、冬は家の1階が雪に埋まります。
この冬は、一度に降った雪はそう多くないのですが、積り、積り、1階の軒を越え、2階の屋根に達しそうになりました。でも、驚きません。いつものことですから。
1階が雪に埋まっているので、地下室にいるような感じになります。出入口の所だけは雪を掘り、雪の階段を作って出入りです。本当に地下室のようです。
春は、一直線には来ません。ジグザグしながら、少しずつ春が来ます。
長男は、昨年、遠くの高校に進み、寮生活です。昨年末に長男の高校を見学させてもらい、生徒たちの発表を見てきました。なかなか水準が高く、驚きました。遠藤周作著「沈黙」について発表してくれたグループもありました。大人が読んでも難しい小説なのに、深く読んでいるのが伝わり、高校生たちの読解力に感心してきました。それで私も刺激され、正月休みに「沈黙」をじっくり読んでみました。20歳の頃に読んで以来です。今読むと、これは、遠藤周作のいくつもの問いのように思いました。教会や社会は、氏の問いにきちんと答えてきたのだろうかと思いながら読みました。
春休みに長男が家に帰って来るのが楽しみです。いろいろ話もしたいです。長男は別の発表でしたが、「沈黙」の発表も聞いていたわけで、さて、あれからどう思ったのでしょうか。
入学の時からもうすぐ1年。4月には2年生に進級します。親元を離れ、さぞ鍛えられたことでしょう。仲間と共に暮らし、共に学ぶ楽しさや大変さを、いろいろ経験していることでしょう。
長男は、昨年の夏も、今年の正月も帰省していますが、なんだかこの春に会うのが、とてもとても待ち遠しいのです。電話や手紙から察するところ、最近、精神的な成長が感じられ、それもあって、会うのがとても楽しみなのです。
(伊藤一滴)
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