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NHK紅白2014 サザンオールスターズの快挙

明けましておめでとうございます。

年末ぎりぎりまで仕事をし、年が明けてから年賀状を書いています。元旦に届くように送ってくださった皆様、ごめんなさい。

大みそかの夜、家族で紅白歌合戦を見ました。私は普段、テレビも見ないし、芸能も、音楽も疎いのですが、サザンオールスターズの桑田佳祐さんはすごかった。

いくら疎い私でも、あれは、見事だと思いました。

ヒトラー総統を思わせるちょびヒゲの桑田佳祐さん、いい歌をありがとう。映画「独裁者」の中のチャップリンの名演説を思い出しました。私はテレビに向かって拍手喝采しましたよ。

サザンオールスターズの紅白出場はぎりぎりになって決まったそうで、ある種の勢力による圧力や工作の時間を与えないようにしたのではないかと想像しました。

世には「今だけ、金だけ、自分だけ」の風潮が広がっています。政治もまた、この風潮に乗りながら、好ましくない方向に進んでいるように思えます。

歌のタイトル、歌詞の内容、ちょびヒゲの演出と、偶然がそんなに重なるはずはないでしょう。やりましたね、桑田さん。サザンオールスターズの皆さんとこの放送を実現したNHKの関係者の方々に、心から拍手を送りたいです。ありがとうございました。

(伊藤一滴)

付記:桑田佳祐作詞、作曲「ピースとハイライト」の歌詞は下記で見られます。

http://j-lyric.net/artist/a000623/l02dd55.html

一見、タバコの名前のようなタイトルですが、内容はタバコとは全く関係ありません。ハイライトの「ライト」を Light ではなく、Right(右派、右翼)という意味にとれば、歌詞の意味と整合します。

付記2(2015.1.16)

ヒトラーは民主的な選挙で選ばれた、というのは、歴史的事実です。当時のドイツ国民が選挙で選んだのです。忘れてはいけません。

天皇陛下があえて「満州事変」に触れられた意味はなんでしょう。深読みすれば、日本が満洲事変に向かっていった時代を忘れてはいけない、ということではないのでしょうか。

サザンオールスターズによる風刺的演出を許さないほど、日本社会は不寛容になってしまったのでしょうか。「経済的な厳しさが人を不寛容にする」という指摘もあります。やはり私は、ヒトラーを選んだドイツや満洲事変に向かった時代の日本と、今とが、重なって思えるのです。

ご参考:サザンオールスターズの事務所がお詫びの文書(釈明とも読める)を出しました。 http://www.amuse.co.jp/saslive2014/

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