何のための高校?
ご無沙汰してます。
山里の古民家でゆっくり過ごしたいと思っているのですが、忙しいですね。(^_^);
家のニワトリたちが6月末から卵を抱きはじめ、どんどんヒナがかえりました。数えたら、9羽いました。(ちなみに、ニワトリの抱卵は21日間だそうです。)
さて、
長男が中学3年になり、進路のことを考えないといけなくなりました。
今の日本では、ほとんどの中学生が高校に進学します。
しかし・・・・、「高校って、いったい何?」と考えてしまいます。
山形県内の主な高校の紹介記事を読みました。
別に山形県に限ったことではないでしょうが、
ほとんどの高校が、
大学進学を競うか、
部活動を競うか、
就職を競うか、
ですね。
難関大学進学指導中心の名門とされる高校があり、あまり学力は高くないけれど部活動での活躍(つまり試合やコンクールで入賞すること)に力を入れている高校があり、中間的な、両者を兼ねている高校もあります。
どっちみち、ほとんどの高校で、指導の中心は「競い合うこと」のようです。そうやって、競い合って優秀な成績をおさめた結果を宣伝し、学校の名前を売って生徒を集めています。
それでいいのだろうか、と私は思うのですが、今の日本社会の関心事の中心が「競い合うこと」のようですから、高校もその反映なのでしょう。高校へ生徒を送り出す中学校もそうなってきています。
個人的にはいい先生もおられるのですが、巨大なシステムの中で大変なようです。
それはまるでゴールのないマラソンです。ゴールまで走ったと思ったら、ゴールではなく先がある、その先も、さらにその先もある。止まったら負けで、走っていてさえ追い抜かれるかもしれないから、どこまでも必死で競争を続けないといけないマラソン。
はたして、「競い合うこと」を中心にすえた社会の構成員は、幸福に向かって走っているのでしょうか?
そう思えないから、歯がゆいのです。
長男の同級生たちを小学校1年のときから見てきました。
山のふもとの自然に恵まれた小学校で学んだ、あの生き生きした、キラキラした瞳の子どもたちが、これからどこまでも続く競争社会に放り込まれていくのかと思うと、本当に歯がゆいです。
(伊藤一滴)
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