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タネモミを蒔きました

苗箱に、タネモミを蒔きました。
準備は3月の後半からしていました。

温湯(おんとう)消毒、塩選(えんせん)、浸種(しんしゅ)、促芽(さいが)、そして播種(はしゅ)という作業の流れです。それにしても、農業用語って難しいです。(今はだいぶ慣れましたが、去年稲作を始めたばかりの頃、近所の人から「エンセンやったか?」なんていきなり聞かれても何のことだかさっぱりわかりませんでした。)

モミ袋ごと60度のお湯に5分~10分浸けて消毒し、すぐ冷水で冷やす(温湯)
卵が浮くくらいの塩水に浸けて選別し、沈んだモミだけ使用(塩選)
塩をよく洗い流して水に浸けておき、発芽を妨げる物質を除去し吸水させる(浸種)
30度くらいに加温して少し発芽させる(促芽)
それでやっと、種蒔き(播種)です。

めんどうなようだけれど、播種以外は家庭のお風呂場でできる作業です。
稲は、長い歴史の中で、人間が栽培することを前提に生きてきた植物なので、自力では自生できないみたいです。

無事に播種まで済ませましたが、一つ心配なのは稲の病気です。なるべく農薬は減らしたいです。でもそうすると今度は稲の病気が心配になってきます。万一被害が出た場合、自分がやっている田んぼだけで済めばともかく、まわりの田んぼに病原体や害虫を撒き散らしてしまうかもしれず、そんなことになったらお詫びのしようもありません。
無農薬が望ましいとわかっていても、そのあたりにも難しさがあります。

人間、どう生きたって、なにか矛盾はかかえるようです。
でも、百パーセント理想どおりにはいかなくとも、都会で暮らした頃に比べれば、田舎の方がずっとストレスが少ないし、毎日が楽しいです。(伊藤)

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