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地震と古民家

7月16日は「海の日」で休日。午前10時頃、私は、たまたま自宅の玄関を掃除していました。そしたら突然、窓ガラスがガタガタ鳴り出し、一瞬何が起きたのかわからず、突風かと思いました。次の瞬間、地面が揺れているのに気づき、身を伏せました。地震でした。
当地では、特に被害はありませんでしたが、ヒヤッとしました。

あとからニュースで、新潟や長野で古い木造家屋が多数倒壊したと報じられました。人命に関わることではありますが、「だから古い木造はダメなんだ」というイメージが広まるのは困るな、と思いながら見てました。
報道を見ると、倒壊した木造家屋のほとんどが瓦屋根です。たぶん、昔の重い瓦です。土を載せ、瓦を載せたものもありました。
私は、歴史ある木造民家を、なるべく現役の住宅として残してほしいと思っています。古民家の住み心地の良さは、実際に住んでいる私たちはよくわかっています。地震を恐れて古民家を壊すのではなく、補強や屋根の軽量化を考えてほしいと思います。「古い木造はダメ」という方向に話を持っていってほしくないです。

地震のあった日の前日ですが、町内の民俗文化関連NPOの行事に参加し、今も現役の住宅として使われている築三百年の古民家を見学してきました。三百年の間には、地震や暴風もあったでしょうが、きちんと造られ、手入れされている伝統家屋は、三百年たっても何ともないんです。(伊藤)

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