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生まれる前のこと?

以前、次男の保育園の行事のとき、胎内の記憶を持つ子どもがいるという話を聞いたのを思い出し、本当にそういう記憶があるのかどうか、息子たちに聞いてみました。
次男は何も覚えていないと言います。長男にも聞いてみたら、びっくりするようなことを言い出しました。

「生まれる前のこと、何か覚えてる?」
「生まれる前はママのお腹(なか)にいたよ。その前は、別の人のお腹にいたんだけど、僕、お腹の中で死んじゃったからその人の顔を知らないんだ」
「で、どうなったの?」
「それから神様の所にもどって、今のママの所に来たの」
私も妻も、息子に流産や死産についての話など、した覚えがありません。
「別のママのお腹にいたのはずっと前の話かな?」
「ううん。その人、今も生きていると思うよ。でも、顔はわからないけどね」
「ふーん、そうなんだ。本当はそっちで生まれたかったのかな?」
「わからない。でも、ここに来てよかったよ」
「ところで、神様の所って、どんなふうだったの?」
「これから生まれる人も、もう死んだ人もいたよ。どこかのママのお腹に行った人はね、ある日いなくなるんだ」
「日本語でお話ししてたの?」
「お話しするときは声に出さなくとも、まわりの人や神様とお話しできるの」
どうも長男はテレパシーのことを言っているようです。
「で、そこにどれくらいの人がいたの?」
「僕がいた所には、300人くらいかな」
「何年くらいそこにいたの?」
「いたのは3年。1995年から1998年までだよ。」
「じゃあ、その前は?」
「お空の別な所にいたよ。1995年に神様の所に行って、3年間そこにいて、それからどこかのママのお腹に行ったけど、すぐに戻って今のママのお腹に来たんだよ」
「今のママの所に来るって、自分で選んだの?」
「僕も生まれたかったし、神様が生まれていいよって言うからそうしたの」

空想なのかもしれません。でも、どうも嘘を言っているふうでもないし、年号が具体的で、矛盾がありません。
実際、私と妻は1998年4月に結婚し、まもなく長男を身籠りました。翌99年1月に長男が生まれています。長男は、考えながら計算しているようではなくて、ぱっぱっと言うのです。それに、流産やテレパシーといった言葉を知らないのに、そうしたことがわかっているようなのです。
だから生まれる前の世界があることの証明だなんて言いません。たまたま空想に矛盾がなかっただけなのかもしれないし、絵本やテレビから得た情報が混じっているのかもしれません。でも、気になります。不思議な話です。
私も、長男に、つくり話だろうとか、そんな話はするなとか、否定的なことは言いません。「生まれる前」について一概にどうこう言えないにしても、頭から否定することもできない気がしているのです。(伊藤)

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