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「終末論」に惑わされてはいけない

コロナウイルスの感染拡大や、トンガの噴火、津波などもあって、「聖書の預言が成就した」とか「世の終わりが近い」とか言って不安を煽る人たちがいますが、惑わされてはいけません。
イエス様も知らないその時が、なんでその人たちにはわかるのでしょうか。その人たちはイエス様より上なのでしょうか。

そもそも聖書は書かれた時代の証言であり、千年も2千年も先に起こることを前もって予知した予言の書ではありません。聖書には預言もありますが、ノストラダムスの大予言みたいな予言ではありません。また、世の終わりが近いと言うのなら、いつだって近いのです。今が特別に近いわけではありません。
過去2千年、「聖書に書いてあるとおり間もなく世の終わりが来ます」と言った人が一体どれだけいたんでしょう。

明日世の終わりが来ても受け入れる覚悟を持って日々を生きるなら、堂々としていられるのです。カルトじみた人たちの言説に軽挙妄動することなく、泰然自若としていればいいのです。

すぐに世の終わりが来なくても、いつか自分の寿命が終わります。突然の事故で、今日、明日に、死を迎えるかもしれません。たとえ事故や病気がなくても、80年、90年と生きれば、地上の命は終わってゆきます。
これも同じで、今日か明日に死を迎えても受け入れる覚悟を持って日々を生きるなら、堂々としていられるのです。そういう覚悟で、日々、泰然自若としていればいいのです。

それに、イエスが語った神の国は希望です。破滅ではなく、希望です。
こんな不正な、邪悪な世の中は終わり、神がすべてを総べ治められるというのが神の国の到来であって、それを願って進むのは希望です。
おびえることはありません。

(伊藤一滴)

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