豊かな気分
1990年代を東京で過ごしました。世はバブル。豊かな中にいたはずなのに、都会の暮らしに豊かさを感じませんでした。98年に結婚して地方都市に移り住み、今春からは山里暮らしです。
雪どけの流れの音を聞きながら、今、不思議なくらい豊かな気分です。手で運べる荷物しか入れていないので、冷蔵庫も洗濯機もない暮らしですし、お湯も出ません。お隣の家まで約50メートル、お店までは数キロ、近くに自販機もまったくないのに、どうしてこんなに豊かな気分でいられるのか自分でも不思議です。
東京にいた頃、今の季節は目がかゆくて、目玉を取り出して洗いたいような気持でしたが、今、杉の木に囲まれた中にいるのに目のかゆみを感じなくなりました。それに、ぜんそくの症状もおきなくなってきました。
日々春めく山里の風景の中で、自分が癒されていくみたいです。
2人の子どもは、雪の上でソリ遊びをしたり、木の枝でチャンバラごっこをしたりして遊んでいます。とても生き生きしています。
コメント