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学術会議任命拒否 スガ首相は神様になったのか

以前、ある学者(新約学)の博士論文を読ませていただいたことがありますが、最初から最後まで読むだけでも大変でした。
一人の学者の若いときの一つの論文を読むだけでもけっこう大変です。

まして実績ある学者を「総合的、俯瞰的な観点から」判断しようとするなら、最低でもその学者の主要な論文は(外国語で書かれたものも含めて)精読する必要があるでしょう。

百名を越える学者を限られた時間内に「総合的、俯瞰的な観点から」判断できる人がこの世の中にいるのでしょうか。神様じゃあるまいし。

どうもスガ首相は、神様のような能力をお持ちのようです。

しかもこのスガさん、日本学術会議が提出した105人全員の推薦者リストを見ていないとおっしゃる。見た時点で既に99人になっていたと。

学者の名前すら見ないで判断ができるとは、やっぱりスガさんは神様か。

任命を拒否された6名の学者は研究分野もそれぞれで、唯一の共通点は、安倍政権の政策を批判したことだけです。
「総合的、俯瞰的な観点から」、共謀罪や安保法や辺野古埋め立てを批判した学者を名簿から削ったのは誰ですか?(※)

論点ずらしが始まりました。
日本学術会議のあり方を見直すのだそうです。
そうきたか。

ごまかさないで、堂々と、「共謀罪や安保法や辺野古埋め立てなどを批判した学者は任命しない」と言ったらどうですか。「学者はみな、政権の意向に従い、御用学者になれ」と。

(伊藤一滴)

※後から知ったのですが、杉田和博官房副長官が関与したという報道が相次いでいます。

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