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「怪獣」ジャミラ

幼い頃に出会った絵本を思い出してみると、どうもハッピーエンドはあまり印象に残っていないと以前書きましたが、テレビ番組もそうです。
私が幼稚園児だった頃、ウルトラマン(再放送)を毎回見ていました。中でも怪獣ジャミラが印象に残っています。いろいろ見たはずなのに、ジャミラの印象だけが特に強いのです。

宇宙開発競争の時代、某国の宇宙飛行士ジャミラは事故にあって水のない惑星に不時着し、その環境の中で、水なしで生きられる「怪獣」に変化したというのです。祖国はジャミラを見捨てて救助せず、「怪獣」ジャミラは復讐のために地球に戻ってきます。国の首脳が乗った旅客機を墜落させ、世界平和会議の会場を襲撃しようとやって来るジャミラ。
幼稚園児の私は、「ジャミラがかわいそう、助けてあげて、人間に戻してあげて!」と心の中で叫んでいました。
ジャミラは科学特捜隊からもウルトラマンからも攻撃されて殺されてしいますが、どうして殺されないといけないのか、納得できない思いでした。

今も、納得できません。
ジャミラは、もともと怪獣でも宇宙人でもなく、人間の宇宙飛行士でした。たまたま事故で不時着した惑星の環境で、怪獣のような姿になってしまったのです。たとえて言えば病人です。旅客機を墜落させたり会議場を襲撃しようとしたりしたのも、正常な判断力を失っていたからかもしれません。
そのジャミラを、保護も治療もせずに殺害していいんだろうか。今も、納得できません。

(一滴)

首相の答弁、「信号無視話法」

安倍首相は以前から、聞かれたことにきちんと答えない人でしたが、それを信号無視に例えた人がいます。

6月20日の朝日新聞でも紹介された安倍首相の「信号無視話法」。その出典はこちらです。

https://note.mu/jun21101016/n/n2b866bd84a5f

上記サイトの数字を見れば明らかなとおり、首相は聞かれたことにほとんど答えていません。

「党首討論をしても野党は攻め切れていない」とか「話は平行線」とか「野党の質問は失敗」とか言う人もいますが、これは野党の責任というより、首相が質問に答えずに別な話をするから話が噛み合わなくなっているのです。

違う話に持っていく、回答するのではなく質問を復唱したり質問の解説をしたりする(そして結局答えない)、意味のないことを言って時間を費やす、とまあ、どこまでもそれではどんな人だって攻めようがありません。

なぜそんなことが許されるのかというと、世論です。一定の支持者がいるからです。消去法での支持、消極的な支持もあるのでしょうが、「聞かれたことに答えていないじゃないか、答えになってないぞ」という非難の声より、支持のほうが大きいからです。

まったくもって糠に釘です。ヌカが相手では、どんなに鋭く釘を刺しても効き目がないのです。
なぜヌカを支持するのですか。おかしいとは思わないのですか。

かつて、ビートたけし氏が「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言って話題になりましたが、信号無視話法の首相を支える自民公明およびその支持者は、みんなで赤信号を渡っているようなものですよ。当然、国の秩序はめちゃくちゃです。
「安倍内閣を支持します」と言うのは、「信号無視を支持します」「反知性主義を支持します」と言うのと同じことなのです。

(一滴)

凄いぞ「ゲゲゲの鬼太郎」

まず、たぬき。
日本の政権はたぬきに乗っ取られてしまい、たぬきそばを注文しただけで、たぬき侮辱罪で逮捕されてしまう。反たぬき派の家は火事になっても消してもらえない。収容所がつくられることになり、人は互いに監視し合うようになって、反たぬき派は次々に捕まり、連行される。それって、戦時中の日本? 北朝鮮? それとも今の安倍一強体制への皮肉?
やるなあ。

そして輪入道。
話はダイヤモンド。人間をダイヤモンドにしてしまう恐ろしい話。
まさか「鬼太郎」の番組で、実在するデビアス社を思わせるダイヤモンドの価格統制や、血塗られたダイヤモンド、ダイヤ鉱山での過酷な労働を思わせる話、難民たちまで出てくるとは。
現実に、もうかれば人の命などどうでもいい人たちがいる。どうも、脚本家はそれがわかっていて、とうとう難民をダイヤモンドにしてしまうという話にまでいってしまい、ブラックに風刺したんだろう。逃げようとした難民が撃たれる場面は麻生太郎氏への当てこすりか。
ダイヤにされた人は元の人間に戻ったけど、難民だった人はその後どうなったのか。日本政府は人道的な扱いをしたんだろうか?

なんか、大人を意識した硬派な話が続く。
変なクレームがきて放送が打ち切りになったりしないといいけれど。

(「ゲゲゲの鬼太郎」は現在私が見ている唯一のテレビ番組です。)

(一滴)

これってシンゴジラ?(「ゲゲゲの鬼太郎」第11話「日本征服!八百八狸軍団」)

10日に、また娘と一緒に「ゲゲゲの鬼太郎」第11話「日本征服!八百八狸軍団」を見たんですが、平成狸合戦のタヌキをもっと悪者にしてゴジラの要素も加えたみたいな感じで、何と言うか・・・・。(内容は「ゲゲゲの鬼太郎 6期 11話」で検索可)

ゴジラ、特にシンゴジラをかなり意識していますね。娘も「これってシンゴジラじゃん」と言ってました。

月が2つになったり、その1つから妖怪獣が現れたりして、政府は対応に苦慮。
総理大臣がやたら責任を口にする割には有効な手を打てない。
あの総理のモデルは安倍氏? それとも小池氏?
現実の政治に対する皮肉か? 

妖怪獣が上陸して防衛隊(自衛隊)もやられちゃうなんて、こんな大事件になってこのあとどうするんだろう。娘と顔を見合わせました。
気になる。

(一滴)

米朝会談で『動物農場』を思い出しました

きのうは米朝首脳会談のニュースで一色でした。

ジョージ・ウォーエルの小説『動物農場』の最後の方で、スターリンらしき者とヒトラーらしき者とが会談し、どっちがどっちだかわからなくなる場面が出てきますが、私はそれを思い出しました。
私の感想はそれだけです。

それにしても、取りやめると言えば賛成し(先進国の中で日本だけ)、やっぱりやると言えば賛成する日本の首相。あなたはアメリカのポチですか? 主体性はどこにあるんですか。

(一滴)

英語学習 絵の力

また少し英語学習の話をします。

大学卒業後、英米の子ども向けの絵本を繰り返して読んでみて、絵が持つ力を思いました。絵を見ることで、この状況でこの英語の表現になるのだと頭に入るのです。
考えてみれば、子どもが自分の母語を覚えるときも、目の前でそれが見える、聞こえるという状況の中で言葉を習得していくわけです。状況を見ることなく単に文字だけで語学を学ぼうとする効率の悪さを思いました。
抽象的な文章の読解などはどうなるのかと言われそうですが、それはもっと先の話です。

英米の絵本に触れて、自分はこれまで、何と効率の悪い英語学習をしてきたのかと思いました。中学、高校、浪人中も、絵をあまり見ないで、単語が並んだ「文章」というものと格闘していました。しかも、求められてもいないのに、頭の中で自然な日本語に翻訳しようとしていました。

語学学習には絵本が良い、映画が良いという人がいますが、事実です。本当ならその国に住んで学ぶのが一番いいのでしょうが、それができないなら、絵本や映画で学ぶのは、その状況の疑似体験とも言えるわけで、覚えやすく忘れません。あの状況のあの場面でこう言うのだと、絵や動画と共に頭に入って行くのです。

日本人は英語が下手だと言われますが、その理由の一つは、視覚聴覚の状況と言葉とがきちんとセットになっていないからではないか思います。この状況でこう言うという感覚を身につけるのではなく、この英単語はこう訳す、この構文はこう訳す、というように、英文を日本語の文に置き換えることを優先して丸暗記させられてきたのだと思います。だから、学年が進んで難解な文章が出てくると、嫌になる生徒も多いのだと思います。

英語の学習には、英米の絵本などをおすすめします。CD付の絵本や、子ども向けの映画もあります。

(一滴)