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立憲民主党系の大敗北

このたびの衆院選で、自民党が圧勝し、中道改革連合の立憲民主党系は大きく議席を減らしました。

なぜ、そうなったのでしょう。

考えられることを述べてみます。


まず、第一点。

立憲民主党系の人たちは、具体的な政策とその裏付けをあまり語らず、与党を批判するだけの人たちだと思われていることです。

「私たちならこうします、その裏付けはこうです」と語るのではなく、政権に対して批判や文句ばかり言っているように見えて、支持を失っていったのです。

未来につながる希望が見えてこないのです。
だから、支持したくない、となったのでしょう。


二点目。

高市早苗氏の選挙対策の一つが「相手を批判しない戦略」でした。選挙アドバイザーの入れ知恵かもしれませんが、結果、高市氏が「いい人」のように見えたのです。

選挙では、候補者や政党の政治的な能力が問われることはあまりなく、票を集める能力だけが問われます。

政治的な能力が高いかどうかではなく、「いい人」が「頑張っている」と見えれば支持されるのです。たとえ政治的な能力があっても「悪い人」に見えれば支持を失います。

野党が高市早苗氏を厳しく糾弾したり詰問したりするほど、たとえその野党の指摘が当たっていたとしても、「パワハラ上司が女性をいじめている」ように見えてしまいます。(これは、れいわ新選組の大幅な議席減についても言えます。厳しい糾弾や詰問は反感をかって、自分たちの票を減らし、かえって相手を利するようです。)

票に結び付くかどうかは、その指摘が当たっているかどうかではなく、有権者にどう見えるかなのです。有権者の大多数は政治の素人ですから。

高市氏に対する厳しい非難が、かえって高市人気を高める結果となったようです。
「頑張っているのに、あんなに悪口を言われてかわいそうに」、みたいな感じですね。
裏金問題も統一協会問題も、吹っ飛んでしまったような高市人気です。


この点は、これまで高市早苗氏を厳しく非難してきた私自身も反省しています。

私は限られた中にいて、限られた世界からものを考えていたようです。
国民一般の目から、特に若い世代から、世の中がどう見えているのか。対話を重ねながら冷静に考えないといけないと思います。

私の反省点です。


三点目。

高市自民党はSNS戦術が巧みでした。大手広告代理店の入れ知恵にしても、本当に見事でした。若い世代の多くは新聞を読まないしテレビもあまり見なくて、情報の中心はネットになってます。ネットでも、長い文や長い動画が苦手な人が多いようです。
短く、うまく、大量に刷り込む戦術は、実に見事でした。

相当のお金を使ったのでしょう。広告代理店にも、グーグルにも。
お金を使って宣伝するほど票になるって、どうなんでしょう?
かつてジャーナリストの辺見庸さんが言ってました、「言説も金で買える」って。
言論の自由と言っても、お金をかけて宣伝した側の言説が広まって、それが正しいかのようになっていくのです。CMにお金をかければ物が売れるように、言説を広めるのもお金をかけるほど有利なようです。

今の時代、野党も広告代理店とよく相談してSNS戦術練るべきだったのでしょう。そのやり方がいいかどうかはともかく、お金をかけて宣伝すれば票になるようです。


四点目。

これが一番大きいのかもしれませんが、立憲民主党と公明党が組織を合同して中道改革連合を結成したのは大失敗でした。
「昭和十六年の敗戦」みたいに、すでに戦う前から大敗が決まっていた選挙戦でした。

選挙協力くらいにしておいて、組織の合同までしなければ、こんなに大きく負けなかったでしょうに。

立憲は、安保法、辺野古問題、原発問題などで、公明に大きく妥協しました。大急ぎの方向転換で、ていねいな説明もありませんでした。その結果、左派系・リベラル系の人たちの票も浮動票も大きく失ったのでしょう。それならそれで、「私たちは路線を転換し、左派ではなく現実路線です」と言い張るならともかく、「#ママ戦争止めてくるわ」に賛同するなど、主張がフラフラしているように見えました。

一体どっちの味方なんだ。
一貫性がない。
ヌエかよ。

左派からも、リベラル派からも、様子を見ていた人からも見放されたのです。


では、今後どうすればよいのでしょう。

また2つの党に戻すべきでしょう。

批判や文句ばかりの党と見られないよう、まず、具体的な政策とその裏付けを語るべきです。
党の方針を決めたらフラフラしないことです。
そして、政権与党や首相個人を厳しく糾弾したり詰問したりするのではなく、疑問点があれば礼儀正しく質問した上で、「私たちならこうします、その裏付けはこうです」と未来につながる希望を語るべきでしょう。

(伊藤一滴)


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